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北の使いっ走り……
気付いてますか?

みなさんこんにちは。
パシリで通ってしまう悲しい16歳、ヤマナカ コウスケです。

最近またアカリさんの言うことに無茶が多くなった気がします。


まぁそんなわけで、シュン君とは通信交換する事も多いんですよね。

え、なんで……って、そりゃ、アカリさんの言いつけの大概は、最終的に「シュンに渡すこと」で終わるし。
だから、言われたポケモンをシュン君に交換形式で渡すから。


さておき、きっとシュン君は気付いてないはずだ。

……気付いてほしいなぁ……気付いてほしいなぁ……気付いてほしいなぁ……。

何に、って話だけど……。

ヒントを一つ。


僕はここ数年、シンオウを出てません。

つまり、シュン君に直接会ったことはありません。
テレビ電話でお互いの顔は知ってるけど、直接は会ってない。


ここでアレ?と思ったなら、鋭い。

『ジョウトに翔る刻』で、何回か“パシリ”は出てきているはず、シュンと直接会っているはず……と。

そうです。
僕はシンオウにいるけど、ジョウトにも同じ顔の“パシリ”がいるんです。


ご想像通り、僕らは双子です。
僕がコウスケで、弟はシュウヘイ。
一応二卵性だから、色々違う所もあるんだけど、見分けてくれる人は少ない。
かなしいかな、双子の性だ。


で、普段のアカリさんの命令に対する対応だけど……。

シュウヘイは今ジョウトで一人旅してる。だから、シュン君とは直接会って話しやすい。

それで、僕が達成した命令内容を届ける役となってもらってる。

地方を跨ぐ通信交換は、色々とややこしいけど、家族間はその規制がほとんど外れるから、シュン君と直に通信交換するよりも効率がいいことが多い。
これを使ってる。


まあ、言ってしまえば、僕がシュウヘイをパシってるようなものだが、それも仕方ないことだと理解していただきたい。

なぜなら……

僕、及び僕らがアカリさんのパシリになった事件は、僕とシュウヘイの偶然の連携で起きたんだから。




(やっぱり双子は二人で一つと思われがち)

しかしやっぱり、個々は見分けてほしいってのが本音。

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