ブラックアウト 「このままでは全てが崩れるかもしれんぞ、ここにいるのは危険だ!」 「どうするの!?」 「ここにいては巻き込まれる、脱出するしかありません!」 「見て、シャトルが!」 「急いで乗り込むんだ!」 「ラムダ〜!」 「あきらめろソフィ!」 みんなの声が遠い。 大切ですごくすごくすごく大事な人がいた。 ひとつもできることなくて死んじゃったから今度こそって思った。 誰かが手を伸ばすならそれを迷いなく取れるくらいの強さが欲しかった。 でも、 その手が俺の方を向いていなかったらどうすればいいんだろう。 視界が真っ白になって真っ黒になった。 [←][→] |