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復活!
ソフィの記憶から生まれた黒い影はやたら強かった。

「今のがラムダ……なの?」

ふうっと光を放った粒子体のソフィは光が収まると消えていて、俺はあの羽みたいのキレイだったなーとかのんきなことを考えていた。

「アスベル……」

ずいぶん長いこと聞いていなかった気がする細い声がした。

「ソフィ!」
「目を覚ましたか」
「やった……!」

意識して冷静沈着を心がけているヒューバートが声を弾ませてガッツポーズまでした。ああでも気持ちわかる、よかった目ぇ開いた…!
ソフィは台から上半身を起こしてこっちを見た。目の焦点がちゃんと合ってる。

「みんな……」
「ソフィ、あたしたちが見える?」

パスカルの声に答えるようにソフィが台から降りてちゃんと立った。手探りの不安定な様子はない。

「体の具合はどう?どこか変に感じるところはない?」
「平気…だと思う」
「わーんソフィが動いたー喋ったー…」

流石に病み上がり(?)に抱きつくのははばかられたので頭撫でるだけにして、ぐりぐりに撫でてると「さすがに大げさすぎませんか」とヒューバートが呟いた。うっせー。

「良かった……じゃあ治ったのね。良かった……本当に良かった」

よかった、と繰り返すシェリアはちょっと泣きそうだった。みんな大小あるけど似たようなもんか。
…このパーティってアスベルとソフィが大好きな人間で構成されてるよねほんと。

「みんな、ありがとう。わたしを治してくれて」
「主な功労者はエメロードさんな気がするけどな」

ほらあっち、と示すと丁度エメロードさんが近寄ってきた。

「プロトス1……ラムダ根絶に失敗したのですね」

エメロードさんの声はあくまで機械的だ。…いやまぁ仕方ないんだけどさ。俺だっていきなり召喚器が人格持ったから道具扱いするなとか言われても困るしね。
認識改めるのは難しいよね。失った信用を取り戻すのは難しい、じゃないけどさ。
つかもう一つ、根絶って。せめて討伐って言わない?俺が細かいとこ引っ掛かりすぎなのかもしれないけどさー。

「……わたしがやらないと……いけなかったことって……」

ソフィがふいに頭を抱えた。

「…エメロードさん、分減保全の弊害に記憶喪失ってありますか?」
「…再構成に必要な粒子体の補填はうまくいったはずですが……情報統合に若干の問題が見られますね」

あくまで機能不全のスタンスを崩さないエメロードさんは、さっきラムダの話をした部屋で最終調整をしたいと言った。
やれやれだね。どうにか考え変えられないかなぁ。


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あきゅろす。
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