TOGのイメージカラーは白と青と緑です(嘘です)
シャトルはあんまり金属製の感じがしなかった。すげぇ流石ゲーム。でもあーゆー感じ好きだな。
「こんな物が空を飛ぶとは、にわかには信じ難いですね」
「そーだなー、エンジンとかどーなってんだろ」
いや原素使うんだろうけどさ。パスカルに聞いても説明詳しすぎてわかんないかな。
ぱたぱたパネルを叩いていたパスカルが言った。
「へえ、熱線を照射する装置って、ストラタとフェンデルにひとつずつ設置されてるんだ」
ビーム砲な。ウィンドルにシャトル、ストラタとフェンデルに照射装置…大陸いっこにひとつか。偶然…じゃないんだよな。
と、突然の警告音。
「うっぇ、なになに!?」
「何が起こったんです?」
「…ストラタにある方の施設はうまくいったんだけど、もうひとつの方が駄目だね」
起動しないってこと?駄目じゃん。遠隔操作が駄目になってるだけならいいけど。
「フェンデルにある方か」
「ここで見る限り反応はないね。直接行って見てみないとどうにもならないかも」
「逆戻りかよ…」
さっきフェンデル入ったばっかなのにー。仕方ないのはわかってるけどなんか損した気分だ。ソフィにあんま負担かけたくないんだけどなー。
「…これは、事前の準備がうまくいって出発できるようになってからの話なんだけど」
パスカルはそう前置いて話し始めた。
曰く、シャトルは発射台側から制御するよう設定されていて、俺らがシャトルに乗った後誰かにコントロールを任せなければならないらしい。できれば専門家。ってそれほぼアンマルチア族で確定じゃん。
「お姉ちゃんに頼むのが本当は一番いいんだけどね。あたしが頼んでも無理かな……」
一瞬落ち込んだパスカルは、誰かが何か言う前に顔を上げた。
「まぁ、この件に関してはうまいやり方を考えてみるよ。ばーさまに相談する手もあるし」
どっちにしろフェンデル行くわけだしな。つかそれこそ電子バト使えばいんじゃね?
つーかひとつ言いたい、あれ効率悪くないのか?
外へ出ると、ポアソンの方から電子バトが来た。…効率はともかく、なんか和むなあれ。子供向けに売り出したら人気出るんじゃないか?
内容は繭の魔物のことだった。
「フェンデルでも危ないからって民間の船の航行が禁止されたって」
「そうか……早くなんとかしないとな」
「国境の行き来できるようになっててよかったな。下手したらフェンデル行けないとかなるし」
また闘技島経由とか言ったらどんだけかかることやら。時間ないってのに。
「それじゃあたしからも返事を出しますか。ちょいちょいちょちょいっと……」
そうして電子バト(どう見てもひよことか言ってはいけない)を見送っ……あの、黒い鳥みたいなの。
「あれは……もしかして!」
「繭から出てきた魔物か?」
「……ラントの方角に向かっています!」
やめろよもう……ラント襲われるの何回目だっつの!
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