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オアシスの規模越えてるだろ
「すっげ、すーっげ!わざわざ砂漠の真ん中でこーゆーことする発想がまずすごいね!」

もう少し慎ましく暮らそうとか思おうよ!
ってくらいユ・リベルテは都会だった。都会ってか…リゾート?花だらけで街並みもきれいで、うわゴンドラあるし!どこから水引いてきたの!?

「ウィンドルでは絶対に見られない光景ね…」
「ここが、ヒューバートが育った街か…」

環境は良さそうだな。本とかもいいの揃うんじゃないか?
…対人関係全滅だったっぽいけどー。
大統領に会えるのはアスベル一人だそうで、俺らは部屋の外で待つことになった。

「んお?」
「どうしたの?」
「今のオズウェル父じゃね?」

って覚えてるの俺だけか。相変わらず性格悪そー…苦労したんだろーなヒューバート。
オズウェル父は大統領の部屋に入ってちょっとして出てきた。
アスベルもその後に出てきた。浮かない顔…決裂かな。

「よす。交渉失敗?」
「…結果的に、そうなるのかな」

ストラタはラントの輝石が欲しくて軍をやったのに、ヒューバートがあんまり乱掘しないから足りないらしい。マナー的に当たり前だし。

「そもそもどうしてストラタはウィンドルの輝石を欲しがるの?ストラタにも大輝石があるっていうのにさ」
「そうか……確かに考えてみれば妙な話だな」
「そ?俺はそんなもんかなって思うけど」

エネルギー不足、って単語が頭を掠めた。この技術なら大輝石だけじゃ足りなくなってもおかしくない。
とりあえず「大輝石に何かあった」って前提で街に出ることになった。大丈夫かね…本気で出力足りないってことなら、俺らのできることなんざたかが知れてるぜ?






「本気で大輝石の不調かー…」
「どうしたの、溜め息なんて吐いて」
「ん?うん…贅沢しすぎのエネルギー消費過多とかだったらどうしようって思ってたからさ。そっちの結論でよかったなって」

シメられたおにーさんは不幸だけどな。
ああでも…今に問題になるんだろうな。ここも日本とかと同じになるのか…やだやだ。
と、パスカルがさらさら何か描きだした。

「これは……大輝石の絵か?」

うわ、うまっ…器用だとは思ってたけどここまでとは。

「大輝石のことで悩んでるなら、詳しい仲間がいるから見てあげますよって」
「…パスカルわかんの?」
「少しだけどね。前に文献でちらっと見たことがあってさ」

それで理解できるお前はすげぇよ。

「まぁ、ダメもとで見せておいでよ」
「駄目だったら本気で手詰まりだな…」

溜め息溜め息。つーかオズウェル父、おとなしくしててくれるかな…くれない気がする。俺らとヒューバートにとばっちり来ないといいけど。


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あきゅろす。
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