ロックガガンに
食われました。
「いやいやいや待とう！？どんだけでかいの！？」
「あたしたちが食べられちゃうくらいだねー」
「明るく言うな！」
シェリアがめっちゃ嫌がってた。当たり前だな。つか俺も嫌ですー。完二のとことどっちマシかな…。
「…ゆきみち、大丈夫？」
「顔色が悪いな」
「うんちょっとやなこと思い出しただけ。できればそこ突っ込まないで」
口探すことにはなったけど、普通に考えて行けないよなぁ。
「そういうこと言わないで！」
怒られた。相当イラついてるらしい。
アスベルと教官は危機感ないし、ソフィはわけわかってないし、パスカルはまぁ…ああだし。楽しそー。シェリアの反応はまともっちゃーまともだよな。
ところでパスカル、お父さんお母さんは自重しろ。しかもお前一応シェリアより年上だから！
「ていうか親玉きた！？」
ロックガガンが暴れてる原因は寄生虫だとかで、じゃあ見つけたら倒そっかってなったからちまちま倒してたところだった。こいつらめんどくさいんだよなー…攻撃当てられると体重くて動けなくなるし。むしろ無理やり動いてるアスベルとかソフィとかすげぇ。
「文句言ってる場合じゃないですけどー。イカロス！」
しかもこいつ分裂しやがんの。激しくめんどくさい！やめろっつの！単細胞生物なのかひそかに！むしろほんとに虫か！？
「あ…アスベルお守り破けてる」
ヒューバートにもらったやつ。いや正確には返してもらったんだけど。
「何だろう、この黒い粉」
「どれどれー…ふ、ふぇくしっ」
コショウって。何考えてんだよアスベル幼少期。単なるイタズラだったらヒューバート凹むぞ？
「…コショウ？」
「わからないな…どうしてヒューバートはこんなものを」
まだ気付かねぇし！
と、突然の豪風。一番目方ありそうな教官までふっ飛ぶくらいの。
今度はなんだよ！
気付くとまた砂漠だった。出られた感じ、かな？なんで。
「思い出した！これは俺がヒューバートにあげたお守りだ！」
「気付くの遅ぇよ」
「知ってたのか？」
「俺あげるとこ見てんもん」
つーかなぜコショウなんぞ詰めたんだ。
「これは砂の輝石を詰めるものなんだが…見つからなかったから、代わりにコショウを詰めたんだ」
「もっと違うもの見つけろよお前」
あー…わかったけど、やっぱヒューバートには言わない方がいいんだろうな。あれで繊細だし。
ところで。
作者の文章能力の都合で流したセイブル・イゾレだけど、あそこで会ったおっさん誰だろな。
雰囲気的には美鶴先輩のお父さんみたい。すっごい有能で覚悟決めて責任背負ってる人。多分偉い。
何者だろーな…うっかりオズウェル家の関係者だったりしないかなぁ。だったら俺すごく安心するんだけど。オズウェル家の将来的な意味で。
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