砂漠の行軍
「俺ヒューバートは雪国に行ったもんだと思ってたんだよなー」
「どうしてだ?」
「だって砂漠より暖炉の側で読書のがヒューバートっぽいだろ。なんとなく」
「…まぁ確かにな」
「だからなんとなくストラタは北の国ってイメージあったんだけど、」
「…砂漠だな。おもいっきり」
視界一面黄色いです。ちょっとオレンジっぽいかな。
「とりあえず魔物ってより追い剥ぎが多い件について」
「………」
「喋れよパスカル」
あとさ、すいかいるんだけど。すいか。ちょっとおいしそう。
「食用には向かんぞ」
「ですよねー」
そういや教官ってストラタにいたことあんだよな。この人の過去とか相当暗そう。
「街見えた?」
「ええ…多分あれだと思うわ」
「ロックガガンがいるのはあの向こうだっけ?…あーしんど」
溜め息吐くといっぺんに口の中が乾いた。あー…影時間といいテレビの中といい、そんなに気温やなんかの環境的な変化はそうそうなかったから、こーゆーのちょいキツいわ。
「大丈夫?」
「だいじょーぶ。つか思ったんだけどさ、」
「なに?」
「シェリアとパスカルと教官は次の街で上着買え!」
肌晒してると火傷するぜこの日差し!地面からも反射来るから日傘とかじゃ無理だしそもそも邪魔!
「話変わるけどロックガガンってどんなんだと思う?」
「唐突だな」
「街道封鎖されちゃうんだろ?んなにでかいのかな」
「暴れて危ないからでしょう?」
「元々はおとなしいと聞いたぞ」
「ところでゆきみち」
「なにアスベル」
「どうして口数が多いんだ?パスカルは喋るのも面倒がっているのに」
「服の隙間に砂入ってきもちわるいのごまかすためだよ!あー忘れてたのに!」
とりあえず街着いたら水浴びなんて贅沢言わないから体拭きたいです。
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