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ヒューバート大好きですが何か?
ヒューバートに本国への帰還命令が出てるらしい。

「うっそ何ソレ俺ちょっと行ってストラタの住所聞いてくるわ!」
「…まだ手紙を出す気なのか?」
「びんせん余ってんだもん」
「今ヒューバートをラントから失うわけにはいかない。あいつはラントに必要な人間なんだ」

アスベルの目は真剣だった。…はいはい不謹慎でした。俺だってヒューバート帰ったらやだし。
で、本人に確認したらあっさり肯定されましたよ。このやろ。
まぁアスベルのまっすぐに折れたけどな!

「あはははははやっぱお前一生アスにゃ勝てないわふははははは」
「いいからとっとと行って下さい!」

命令の撤回、最低でも時間稼ぎのためにストラタへ行くことになった。

「オズウェル家信用するなって言われちゃったなー」
「義理とはいえ、家族なのに…」
「あーでも俺ちょっと覚えてるわオズウェル父。性格悪そうって思った」

ヒューバートは頭いいし有能だし、折り合い悪いのと違うかね。
みんなにヒューバートの帰還命令とその抗議に行く話をした。みんな来るってさ。いい人たちだよねー…ってシェリアどこ行った。

「あなた方が探しているのはシェリアという女性ですか?」

誰この三流。
あ、ヒューバートの副官じゃん。何の用。
…ヒューバートの文書狙いー?ストラタ着いてからスリでも雇えや。バカ。

「とか思ってたら本気でバカだった!」

自分で自分の胸貫きましたこの人!

「ちょ、俺今日地味に忙しかったの知ってる!?シェリアの手伝いで治癒術かけまくってイカロスにだいぶ負荷かかってるからもう無理させたくないんだけど!?」
「あなたも早くシェリアのところに、」
「だからって放っとくって選択肢はないんだけどな!」

ソフィと会ってラント兄弟とシェリアが育った街だ。リチャードと最初に会ったのもここだった。
いい思い出わざわざ汚す趣味はねぇよ。

「超過労働ごめんな、イカロス!」

スキル使いすぎでむしろ眠いぜ。後で慰謝料請求しよう。

「ソフィ残らせばよかった…」
「もう結構です、あなたも休んで下さい」
「うーす」

部屋借りて休んでるとアスベルが来た。シェリアはちゃんと見つかったらしい。ついでに仲直り的な何かもしたらしい。

「わーそれ見たかった」
「…な、なんでだ?」
「だってここ最近の状況のスレっぷりどーなのよ。たまに心暖まるイベント見たいよ俺」
「イベント扱いするな」
「うぃーす」

も少しごろごろしてからヒューバートのとこに行った。さっきの三流はヒューバートの従兄らしい。

「俺ちょっとオズウェル家の将来が心配になってきた」

あれでいいのか。ヒューバートに負けてるのはヒューバートがすごいからいいとして、あの発想はどうなのよ。

「あなたが心配することでもないでしょう」

ヒューバートってほんとオズウェル家キライね。俺も父親の方はキライになれそうだけど。

「いや俺の仕事って突っ込みと心配だから。あ、手紙書くわー。嫌がらせに」
「いりません!」

やべぇ楽しい。ヒューバートほんといじりがいあるわ。
出発前にヒューバートがアスベルにお守りを渡していた。あれって、

「…アスにもらったやつ?」
「いけませんか、いいからとっとと出発して下さいよ」

うわー…七年間ずっと持ってたのか。思い出してやれよアスベル。


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