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もっかい落ちました
腰を打った。
息止まるのとどっちがましって、ぶっちゃけどっちもキツいしちくしょう。

「…大丈夫?」
「いや、ちょ…無理むり無理待って…」

心配してくれてありがとうだけど返事できません。つかなんだろう、なんだか俺最近すごく不幸な気がするのは気のせいですか。
ちょっとましになったから周りを見回してみる。…えーとなんだろうこの黒服と青服の洪水。

「…ごめん俺状況が理解できない」
「フェンデルが攻めてきたところに、ストラタ軍が助けてくれたんだ」

す、と目の前に手が差し出される。追っかけてくと、たこのあるかさついた手、白い袖、変に引きつった口元、青い目、濃い栗色の髪。
俺と年変わんないくらいの青年。てか少年?このくらいの年だと迷うよな。
…それより俺ちょっとこの人の顔に見覚えあるんだ。

「立てるか?
……ゆきみち、だろう?」
「…あ、すべる」

盛大に顔が引きつった。どうしよう俺異世界トリップどころかタイムスリップもしたっぽい。えー!

「待って俺わからない!どこに時間旅行のガイドいた!?」

ちなみに青い部屋の美人姉妹は怖いから嫌です拒否権なさそうだけど。
いきなり移動しちまう要素なんざどこにあった!と叫ぶ俺に背中側から声がかかった。

「やれやれ…侵入者がもう一人、ですか」
「ヒューバート」

アスベル(多分)が咎めるような声を出した。振り返ると、青服(ちょっと豪華)を来た眼鏡の少年がこっちをちらっと見て、何も言わずにきびすを返した。
え、今のヒュー?

「えええええお前あんだけアスベル大好きだったくせに!」

かくん、と横で誰かがこけた。
すんませーん誰かマジ説明プリーズ。


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あきゅろす。
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