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復活BLDSS

 
一度溢れた言葉は全てを吐き出していた。
こんなこと、今さら伝えたって、どうなることでもない。
気持ち悪がられて終わりだ。

「ねぇ、なんで過去形なの?」

「ぇ? だって…僕は男の子だから…。こんな気持ち…間違ってます」

「それを決めるのは僕だ。悪いけど、あんな告白を聞いておきながら、僕が簡単に諦めると思ってるの?」

じりじりと壁に追い詰められながら、近くなる雲雀との距離に胸を高鳴らせる。
諦めなければ、と思っていたのに、改めて好きなのだ、と想い知らされた。
心はどこまでも正直だ。

「あの…ヒバリ、さん?」

「もう離さないから。君は僕のものでいればいいんだ」

それはまるで告白のようで、名前は胸がドキドキするのを感じていた。
こんなのダメだ、と頭ではわかっていても、未だに雲雀を諦めきれないのだ。

「だけど…ヒバリさんには…彼女が居るじゃないですか!」

そう、この間見た女性。
二人きりの応接室でキスをしていたのだから、彼女は間違いなく雲雀の恋人だろう。
嫌でも察しはつく。

「彼女? なんのこと?」

「とぼけなくてもいいですよ。僕、見たんですから。ヒバリさんがここで女の子とキスしてるの」

「キス?…あぁ、あれか」

ほんとは少し期待していた。
自分の見間違いなのだ、と。

だけど、雲雀の口から出た言葉は否定ではなく、キスの事実を肯定するもの。
自分から切り出した話題なのに、酷く胸が締め付けられる。

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