復活BLDSS
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その日、たまたま通りかかった応接室で、名前はあり得ない光景を目撃してしまった。
風紀委員の雲雀恭弥と三年の女子がキスをしている。
いや、普通に見たら恋人同士の些細なこと。
だが、雲雀を好きな名前にとってはショックで仕方なかった。
「っ…」
悲しくて、悲しくて、名前はその場を走って離れていく。
固く閉じた瞼の裏には先程の二人の姿が浮かんできて、頬を涙が濡らしていった。
その日の夜、名前はご飯も食べずに布団の中に潜り込んだ。
涙がシーツを濡らし、口からは嗚咽が漏れる。
「っ、ん…ヒバ、リ…さん…」
雲雀のことを考えると悲しくなるのに、同時に下半身が熱くなっていく。
名前はズボンを少し下げ、中から昂った自身を取り出した。
熱くなった性器からは先走りが溢れ、シーツを汚していく。
「ぁ、っ…バリ、さ…んっ…ふ、ぅ…あああ――…っ」
体を仰け反らせて放った白濁は、名前の体とシーツを汚していった。
「はぁ…やっちゃった…」
ため息と共に出てきたのは後悔の言葉。
通学路を歩きながら、昨夜の行為を後悔した。
雲雀を汚してしまった、と――。
その後悔のせいで、授業は全く身に入らず、一日中ぼーっとしていた。
結果…教師に呼び出され、説教。
長々と小一時間怒られ、外は夕日で真っ赤に染まっていた。
「…失礼しました」
赤い光の射し込む廊下を歩いていけば、見慣れた部屋が眼に入る。
そこは想い人が居る部屋で、キスシーンを目撃した現場だ。
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