庭球BLSS
2
「部長…」
「越前、もう硬くなっているぞ」
ズボンの上から、立ち上がった性器を撫で上げる。
それがなんだかもどかしくて、リョーマは自ら腰を擦り付けていた。
「ン、ぅ…」
「どうした? 自分から腰を擦り付けるなんて、普段クールな越前らしくないな」
鼻で笑いながら言われ、己の醜態にカァッと耳まで赤く染める。
こんな淫らな姿を見られたくないと思うが、腰の動きは止められなかった。
昂った性器が疼き、直接触れてほしい、と訴える。
「ぁ…ふ…も、う…」
「ん? もう、なんだ?」
わかっていながら訊いてくる辺りが少々憎らしかった。
その姿は普段の手塚を知る人物が見たら、きっと驚いて声も出ないだろう。
現にリョーマだって最初はそのギャップに驚かされたのだから。
「下も…触って、ください…」
もうリョーマの中に、恥ずかしいなんて言ってられる余裕はなかった。
ただ彼を感じたい。
それしか考えられなくなっていた。
リョーマのズボンに手を掛け、下着ごと剥ぎ取る。
その下から現れた性器は大きく昂り、天を仰いでいた。
外気に晒されたそれを手塚の手が包み込む。
そのまま上下に軽く扱いていった。
「ぅ、ぁ…ン、ふ…」
だんだん激しくなる手の動き。
リョーマの性器の先端からは先走りがだらだらと溢れだし、手塚の手を汚していった。
「ぶ、ちょ…も…」
「イきそうか?」
耳に唇を寄せられ、体の奥がビクンと震える。
それだけでも達してしまいそうで、リョーマは何度も首を縦に振った。
これで熱を解放できる。
だが、手塚はリョーマを絶頂へ導くどころか、頷くのを確認したあと、手を離してしまった。
突然の喪失感にリョーマは切な声をあげる。
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