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お話
夜這いをする輩にバックドロップ
それは三日月の綺麗な夜のこと

「…」

灰音は寝台で横になって、瞼を閉じていた。
眠ろうとしても夢の中に入ることは出来ず、しかも身動きも出来ない。

「(これは金縛りだろうか…)」

金縛りにしてはやけに人間の体温のように暖かい。
おかしいと思い、恐る恐る瞼を開けた

上にいたのは




銀髪の大柄な男だった。


一方その頃、流華と堕威は三階の居間で本を読んでいたり、刀を磨いていたり、各自自由なことをしていた。

すると

(ドォン…!)

何かが床に衝突する音。それは灰音の部屋から聴こえたのだ。

「え、え?!なになに?!!」

テンパる堕威に

「落ち着きなって…取り敢えず行ってみようよ」

冷静な流華、ままだ慌てる堕威を引きずる形ですぐさま灰音の部屋に向かった。
流石にノックした方がいいのではと思ったが、何か危険な目にあってるのかもしれない、そう思って急いで扉を開ければ

「」

床にピクピクと痙攣して気絶している男と

「…なんだ貴様ら、起きていたのか」

済まし顔の灰音が男の前に立っていた。


「…で、なんでここに居るのかな?元親」

流華が男…元親を居間まで引きずって数分後
にこにこと笑ってはいるが目が笑っていない、怒ってるんだ、堕威は流華の左側に立ちながら(こえぇ…)と苦笑した。

今の状況は、元親を正座させ、他3人はその前に立っている、というところだ。

冷や汗をかき目線を逸らしながら元親はやっと口を開いた。

「いやな?久しぶりに陸に上がったからアンタ達の顔が見たくなって…んで流石にこんな夜更けに五月蝿くしちまったら、流華怒るだろ?だから驚かせてやろうと適当に窓から入ってみたらよ、足滑らしちまってなwそしたら灰音の上にいたって事だ」

「説明長い、三行」

「久しぶりに陸上がった
アンタらに会いたくなった
無断で入ったら幼女のうe「死ね」ぐはっ?!」

イライラしているのか、灰音は勢い良く元親に向って右ストレートを放った。綺麗に決まって吹っ飛び壁に頭ぶつけて悶えている。それを見ていた堕威は「キモッ」の一言。

「ロリコンは一人で充分なの、海にお帰り」

「あれ、今さりげなく俺ディスられた?」

「ロリコンじゃねぇよ!ただ灰音が小さくて可愛いからk「灰音ちゃんもっとやっていいよ」ちょ、まっ、冗談だっつの!!」

目が本気だった為ふーんそうなんだ、と軽く流す流華。

「…ていうかさ、僕んとこの子にそんなことして、唯で済むと思ってんの?」

「あー俺最近運動してねーのよー」

「…殺す」

流華は黒い笑みを浮かべ
堕威は手を鳴らしながら殺気立って
灰音は冷たく睨みつけていた。

身の危険を感じた元親は上ずった声を発しながら壁にもたれかかる。

「ま、待て!あんなの不慮の事故だろうが!話聞けって、おい、何近付いてきてんだよ!!」

それを見ながら三人は口をそろえて言った


「自業自得だ変態野郎」


長い長い夜は、まだまだ続くのであった。






ーあとがきー
おはこんばんにちわ作者です
可哀想なアニキですいません、作者の趣味です
こんな感じにあの三人にイジメられてたらなと思うと夜も眠れません(笑)
因みにその後のアニキは生きてたり生きてなかったり…これは皆さんの想像にお任せします
それでは、バイナラです!

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あきゅろす。
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