お話
こちらお助け屋・菊一文字!メンバー紹介
ここは時は戦国 世は乱世
簡潔に言えば戦国BASARAの世界
その地の何処かにある館、お助け屋・菊一文字の本拠地がそびえ立っていた。
城壁と壁は黒く、屋根と門は赤い まるで戦国という世界観を平気でぶち壊すような西洋の城のような館だ。
血の色に近い赤い薔薇が敷き詰められた綺麗な庭園には、のんびりとティータイムをしている我らがお助け屋リーダー、日暮 流華“ヒグラシリュウカ”がいた。
「…暇だなぁ」
赤い花弁が浮かんだ紅茶を見ながら伏し目がちに呟いた。
最近は依頼も入らず、退屈しているようだ。
因みにこのリーダー、女と見違える程の(というか普通に誤解されてる)男の娘である。
それも其の筈、膝までのなびく海のようなグラデーションの水色と青の髪の毛、透き通ったエメラルドグリーンの瞳、薄い桜色の唇。
もちろん顔だけではなく括れた腰に細長い指、色白で華奢な肢体、背丈は178cm、18歳には見えぬ程の美貌を持っていt「ちょっと待って、灰音ちゃん待って」
「なんだリーダー、紹介はまだ終わってないぞ」
「幾ら何でも言い過ぎだからね?なんかもう、盛り過ぎて僕が何なのか分かんなくなってきたよ」
「いいではないか、私なりの紹介の仕方だぞ?」
先程まで紹介していたのはこの少女、闇夜 灰音“ヤミヨハオン”である。
13歳という若さ…というか幼女でお助け屋の次期リーダーとなる素質を持つ者である。
こちらも整った顔立ちをしており、肩につくかつかないかぐらいの右目を隠した黒髪、氷のような青いキリッとした細長い目に眼鏡、某智将の如く氷の仮面のような崩れることはない無表情。
それだけではなく身長154cmという部分を除いては、体は女としてちゃんと実っており、ボンキュッボンのグラマーな肢体である。
そしてそれを見せつけるかのように大胆にはだけた青いスリットの入った短丈の着物を着ていた。
「全くもう…今日は依頼主が来ないから良いけど、その格好で歩き回らないでね?目のやり場に困るから」
「…それはリーダーの言えることではない」
そう注意しながらも、流華は大胆に胸元を大きく開けている。
「これぐらいはいいんですー」
「そうか、それならば私も」
「ごめんなさい着直しますのでそれ以上はやめてください」
晒も巻いてないのにそれはもっと困る…!
そう思い冷や汗をかく流華の背中に冷たい剣先が当たる。
「えー何々?幼女に手ぇ出そうっていうんスかリーダー?ダメっすよー、幼女のお触りは俺の特権なんスから★」
「僕はそんな歪んだ趣味持ってないから刀を下ろしてくんないかな、堕威ちゃん」
突如現れたロリコン、五十嵐堕威“イガラシダイ”もまた、菊一文字の一員である。
左側は黒く右側が白い毛先結びに 何処を見ているか分からない目線を逸らす緋色の目、そして眼鏡。
灰音よりは無いが、女としてはいい体をしている。因みに14歳、背丈165cm。
チッと舌打ちをしながらしぶしぶ堕威は袖口から飛び出た刀は仕舞われ、その直後に灰音を抱き締める。
「よしよし怖かったよねえ灰音ちゃんお姉さんが慰めてあげr「死ね変態」
その直後、灰音の肘打ちが綺麗に鳩尾にヒットする。
「げぼらっ?!!!だがこれも快感…フヘヘ」
「もう殺していいか?」
「ダメだよ灰音ちゃん…」
そんな光景を見ながら苦笑する流華。
でもそれが、と。
ここのいつも通りの日常なんだ
うっすらと微笑を浮かべるのであった
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