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惑わされた、



「貴様、確か斉藤タカ丸といったな」


学園内を散歩していた文次郎は、誰が掘ったのか考えるまでもない落とし穴…もといタコ壺に嵌まってもがいている金髪を見つけ、思わず話し掛けた。
学園内でも金の髪は珍しく、遠くからでも見付けやすい。忍者には向かないのではないかと編入してきた時は思ったものだが、学ぶ意欲は有るらしく、何か新しいことを知る度にメモをとる姿は好ましい。…最初は頭で覚えろ!と思ったりもしたが、何回か見かけた結果、無理だろうという判断を下したので、今はそれほど気になっていない。

「あー、そういう君は、学園一忍者している潮江文次郎先輩」
「…文次郎で構わん。大体、同い年だろう」
「ホント?ありがとー」

あ、あと、助けてくれてありがとうね!タカ丸に微笑まれて、文次郎は眉間に皺を寄せた。無邪気な礼も笑顔も、文次郎にはあまり馴染みのないものだったから、どういう表情をしたらいいのか解らなかったのだ。







タカ+文(080804)

話をするに至ったきっかけとか。
タカ丸にペースを乱される文とか←





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