小説
あとがき



憧憬と慕情をお読みくださりありがとうございます。

なんだかやけに長くなってしまった話ですが、実はこれ、たった一行のネタから始まりました。
「体の弱すぎる隊長」
これだけです。短編で、しかもギャグを書くつもりでした。
会長は親衛隊を快く思っておらず、そこへ編入生が親衛隊なんざゴミ屑ですよふーははは! なノリで暴れたところに、今まで表に出てこなかった隊長登場。
患者服で点滴引き摺り、顔色最悪でふらっふらになりながらも貞子のような勢いで会長に迫り「親衛隊は、親衛隊はああああっ決して会長が思っていようなことは一切しておりまげふぉあっ」「隊長がまた吐血したああ!」っていうノリにする予定でした。
血反吐ぶっ掛けられ、いまにも死にそうな隊長に掴みかかられる可哀想な会長の予定でした。
見る影もねえ……。

昌太郎及び生徒会は年相応というか、物事を深く考えたり、必要以上の重責を背負ったり、ということがありません。なので、行動が「おいおい」と言いたくなる様なことになるときもあります。
それに比べて響は腹括り過ぎて、書いてる途中で「もうこれ隊長×会長でいんじゃね?」と思い始めました。
恋人になった今後、会長がひとりでそわそわ落ち着かなかったりする様子を微笑ましく見ている図というのがデフォルトになりそうです。儚げな母ちゃんか。

爺サイドは癒しというかお楽しみでした。
趣味に走ったという点ではメインよりも力入ってるかもしれません。
爺同士が薔薇囲んできゃっきゃうふふとか言葉にすると本気で誰が得するんだ状態ですが。
晋一郎と鳴海の若い頃の話はいつか書いてみたいような気もします。

長々とお付き合いくださりありがとうございます。
これからもこじそう。をよろしくお願いします。


2011/12/5

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