支部 
【とうらぶ】【雅に茶を飲むまで】3
638 抹茶
思わず自分のところの三日月の姿を確認したよな(笑)
尚、うちの三日月は珍しくビックリして目を見開いてた。

んで。
扉から入ってきた三日月ははじめさんの姿を見つけると、まるで子供のような無邪気な笑顔を浮かべてはじめさんに突撃した。
はじめさんも突然のことで全く踏ん張れなかったみたいなんだけど、近くにいた燭台切が支えて大事には至らなかった。

みんな困惑している中、三日月はパッとはじめさんから離れて、今度は手を握った。

三日月「ようやく見つけたぞっ!主!!」

まるで花が飛んでいる様な錯覚を起こさせる程、晴れやかに声をあげた三日月の姿に、室内が驚愕に震えた。

個人的には、ミルクレープが「(°言°)ハァ?」って顔をしてたのがめっちゃ面白かった。


639 名無しの審神者
三日月って…え?主?


640 名無しの審神者
ちょww三日月の話なのに、ミルクレープ…ww


641 名無しの審神者
三日月の件気になるのに、ミルクレープの破壊力がww


642 ミルクレープ
いやぁ…うちの三日月は高飛車だから、あまりの違いにな(´・∀・`)

個体差って怖い


643 名無しの審神者
そこは、ほら。

主に似るって言うじゃん?


644 名無しの審神者
>643 あっ


645 名無しの審神者
>643 惜しい奴を亡くしたなぁ…


646 名無しの審神者
>ミルクレープ こいつです。(´・ω・)つ634


647 634
Σ(゜д゜;)


648 ミルクレープ
何もしねぇよww
お前らの中の俺の像が酷すぎるww


649 名無しの審神者
はい、茶番はあとでね。

抹茶!続き!
その三日月なんなの?!


650 抹茶
ミルクレープ、何かと自由業っぽいけど、めっちゃ良い奴だよー。あと声綺麗。

さて。三日月の件な。
ビックリし過ぎで声が出てないはじめさんの手を握ったまま、三日月はニコニコと無邪気に笑ってた。

三「俺を置いていくなんて酷いぞー、主!」

言っちゃ悪いが、ちょっと頭のネジが緩そうだなと思った。

は「え、えっと…。
 どうして、ここに…?」
三「主が俺を置いていくからだ!折角目覚めたというのに、すぐに別の者に渡すとは、酷すぎるぞ!!
 思わず、残っていた霊力で顕現して来てしまった!
 早く契約してくれ。姿を保っていられん…」
最初はぷりぷり怒ってたのに、最後は捨てられた子犬みたいな目でこてんと頭を傾げた。

は「え、えぇ…?」
はじめさんは近くにいた政府の人を見たけど、政府の人はみんな視線を泳がせた。

三「主、俺を捨てるのか…?」

うるっと涙を溜めてはじめさんを見つめる三日月に、はじめさんはなんか打撃を受けたみたいな顔をしてた。
多分精神的に打撃を受けてたんだと思う。


651 名無しの審神者
あざといぞ、この三日月あざとい!!


652 名無しの審神者
あぁ…さっきまで鶴丸の話で泣きながらホッコリしてたのに、三日月にやられる…。゚(゚´Д`゚)゚。


653 名無しの審神者
ミルクレープww
声綺麗なのかww


654 名無しの審神者
頭のネジが緩そうww


655 名無しの審神者
この三日月どう見ても亜種ww


656 抹茶
三日月が「主(´>ω<`;)!」と急かしてる中、黒の長髪を一括りにしている女性(キャリアウーマンって感じにスーツをビシッと着こなしてた)が部屋に飛び込んできた。
後で名乗られたけど、ここでは黒さんってことにしとくな。

黒「三日月様ー!!勝手に顕現して逃げ出すとは何してるんですか?!
 その方はあなたを顕現するつもりで持った訳では無いのですよ?!」
三「……。
 主、早く契約を…」
黒「話聞けや」

黒さんは三日月の頭をガシッて掴んで、はじめさんと引き離すように投げ飛ばした。
予想打にしない出来事の連続に、俺は色々追いつけなくて…でも、それ以上に、怒らせちゃいけないものってあるなって思った。( ゜ー゜)ウ ( 。_。)ン


657 名無しの審神者
黒さん怖っ


658 名無しの審神者
政府の人、だよな…?(´・ω・`;)


659 抹茶
黒さんは政府の人だよ。
本霊の刀剣達と話が出来る人だから、上から数えた方が早いな。

黒「はじめさん、大丈夫ですか?」
は「あ、はい…。あの、彼は…あの時の、彼、ですよね?」
黒「…えぇ。『2人目の審神者』から救っていただいた三日月宗近です。
 あなたの霊力を吸って、目覚めてしまったようで…。
 普通だったら審神者の力がないと顕現など出来ないのですが、自力で顕現して逃走を図りました。
 これだから平安刀は…」
黒さんは呆れた顔で、座り込んだままの三日月を見た。

三「目覚めさせたのは主なのだから、傍に行くのは当然であろう?
 何がいけないというのか…」
黒「…あなたは無駄に神力が強いんだから少しは大人しくしてなさいな…」
深々とため息を吐いた黒さんとは対照的に、三日月は頬を膨らまして恨めしそうに女性を見上げた。
黒「そんな顔しても駄目です」
三「良いではないか!
 また蔵に仕舞われるのは悲しいぞ…?」
また子犬みたいな顔をする三日月に、はじめさんもまた地味に打撃受けてた。


660 名無しの審神者
はじめさんww
面食いかww


661 名無しの審神者
三日月あざといww
絶対分かっててやってるww


662 名無しの審神者
あの時の三日月か!

黒さんwwこれだから平安刀は…ってww


663 名無しの審神者
…この三日月ってさ、はじめさんの霊力を吸ったって言ってたけど。
もしかして2人目の審神者の霊力も吸ったから、こんな性格になってるんじゃね?


664 名無しの審神者
>663 あっ(察し)


665 名無しの審神者
可能性あるなーww
というか、自分で顕現してくるとか、平安刀の神力…(´^ω^`)


666 抹茶
666げとー!

黒さんは三日月を連れて帰ろうとしたんたんけど、三日月は抵抗。
黒さんの隙を付いて、はじめさんの後ろに隠れた。
…三日月の方が身長高いから、大型犬が小型犬の後ろに隠れているような錯覚を覚えたよ。

三「…主、契約してくれ」
は「……いえ、そんな簡単に承諾はしかねます…」
三「うぅ…契約してくれないのであれば、せめて刀解してくれ。
 主の手で逝かせてもらえるならば、俺も納得できよう」

三日月ははじめさんの洋服をぎゅっと握ったまま肩に頭を乗せた。
はじめさんは背後にいる三日月を困ったように見つめて、会場内にいる刀剣達をぐるりと見渡した後、黒さんに視線を向けた。

は「………。……あの……」
黒「……連れて、行かれますか?」
は「…政府が承諾してくださるなら…」
黒「……仕方がありませんね。
 上には私から報告しておきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します」
その瞬間、パッと顔を上げた三日月の表情はゆるゆるの笑顔で、うちの三日月は項垂れる様に頭抱えた。

これで三日月は、正式にはじめさんの刀剣になったってわけ。


667 名無しの審神者
三日月のやることがいちいちあざとい件ww


668 名無しの審神者
三日月の仲間入りおめ!!
抹茶の三日月は複雑な面持ちだろうなww

あ、666おめー


669 名無しの審神者
三日月ってこんな行動出来たんだな…(゜д゜)


670 名無しの審神者
他の刀剣達の様子はどんなだった??


671 抹茶
>670
みんな、仕方ないって感じで苦笑してたよ。

これで一連の出来事は全部語ったことになる。
この後はそれぞれ行動を別にしてた。
まぁ同じ部屋に居たから、何をしてたのかは知ってるけど。

俺は秋田と契約を結んで、帰る準備。
はじめさんは刀剣達それぞれの進退の準備やら色々。
ミルクレープは政府の人と色々話したり、はじめさんのサポートしたり。
審神者10年生ははじめさんのカルテを見たり、体調の確認をしたり。
833と現世組が合流して、はじめさんのことを833が叱りつけたり。


672 名無しの審神者
833合流したのか!!


673 名無しの審神者
叱りつけるってww
何でまた


674 名無しの審神者
はじめさん大変だな…


675 抹茶
>673
心配しすぎで?かな。
はじめさんが現世に戻ってきた時から、身元預かりは833の家族だったんだって。
それに加えて、審神者の先輩だからってことで、はじめさんに相談に乗ってもらってたみたい。

尚、禿の家族は、審神者補助制度が切れた半年前に、早々に放り出したらしいよ


676 名無しの審神者


677 名無しの審神者
あの禿…


678 名無しの審神者
ごめん、待って:(´ω`):
審神者補助制度って何…?


679 名無しの審神者
>678 え、お前なんで知らないの…?!


680 ミルクレープ
これは俺の出番だな

審神者補助制度ってのは、
政府から審神者として従事するよう要請(という名の赤札)を受けた人の家族に対して、補助金が出る制度だ。
最近は審神者の数も増えたから、審神者を職業として選ぶようになったが、10年前までは問答無用で審神者にされてたからな。

審神者は戦場に出ないとはいえ、審神者は最前線の指揮官であり最後の砦だ。
時間遡行軍が審神者の家族の先祖を殺そうとする可能性も否めなかったし、命を張らされているって理由から、補助金が出るようになった。

今は新規ではほぼ発生しない制度だが…。
知ってる奴は案外多いよな。(・ω・`)


681 名無しの審神者
>ミルクレープ
あざっす!
今の新規審神者がこの制度を知ってるのは、審神者講習の時に話があったからってのと、現世の学校で歴史の授業内容に組み込まれてるからだよ。

授業に組まれてる理由だけど、
「審神者の仕事は戦争だ。刀剣達を侍らせられるとか、履き違えて思い上がる奴を減らすためだろう」
って、高校の先生は言ってたよ。


682 名無しの審神者
>ミルクレープ アザ━━(*゜∀゜*)ゞ━━ス!!
流石詳しいww


683 ミルクレープ
>681 補足サンキュー
学校の授業で審神者の話が出るのかよ…Σ(゜д゜;)
歴史かー…(´д`|||)


684 名無しの審神者
あれ?
はじめさんって審神者になってから10年間現世に戻ってないんだろ?
現世に戻った時って、833とどうやって連絡取ったんだ…?


685 抹茶
みんな解説ありがとう(*´▽`人)

>684 禿の家族が放り出した後、政府が833の家族に連絡取ったんだって言ってたよ。


686 名無しの審神者
え、それって…


687 833
本当のことを言うと、おじさんの存在を俺の家族は知らなかったんです。
親戚って言っても、関わりがなくって。おじさんの家族にも会ったことないし…。

半年前、俺は既に審神者になっていたので、政府のデータベース内ではおじさんと俺は親戚だって分かってて、だから、俺に白羽の矢が立った。
政府からは、おじさんの延命は出来たが、補助してくれる人が必要だっていう話でした。
病院では全ての補助は出来ない。
どこまで回復するかも分からないから、身元引受人が必要だって。

家族やうちの刀剣達と相談して、俺が引き受けたいって言ったことでOKが出ました。
10年も審神者としてやって来た人の話も聞きたかったし、何より、放り出すなんてしたくなかったから…。


688 名無しの審神者
833お前…良い奴だなぁ…


689 名無しの審神者
政府から連絡が来てたってことは…
はじめさん、意識不明の重体だったとか…ある?


690 833
>689 そうです。
昏睡のまま1ヶ月以上経ってから目覚めて…。
その間に俺達家族が身元引受人に。

ちなみに!
今回の件、俺達家族も滅茶苦茶心配したんで、その辺りのこと、おじさんにはきっちり理解して欲しいです!( `H´)


691 名無しの審神者
唐突にどうしたww


692 名無しの審神者
実は833怒ってる??


693 833
怒ってます!!
おじさんってば、俺に会った時、「面倒をかけてごめんな。もう大丈夫だから」って言ったんですよ?!( ºДº)キーッ

俺達はおじさんがただ心配だったんですよ!
倒れてないか、苦しんでないかって!
面倒なんて思ってない!

だって、俺達はもう家族なんだから!!
だから怒ったんです!!

家族に遠慮なんてするなって!


694 名無しの審神者
お、おお…


695 名無しの審神者
せやな、家族に遠慮はいらんな。ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゛


696 名無しの審神者
はじめさんの反応は?


697 名無しの審神者
怒られたこと、はじめさんは驚いたんじゃないか?
直系の家族があんなんだったんだからさ


698 833
>696
「(。´・ω・)ん?」って顔をされました( ´・з・` )


699 名無しの審神者
はじめさんにとっては、刀剣達だけが家族だったんだ
人間との家族関係なんて、端から諦めてたのかもな…


700 833
んー…なるほど…。
ま、その辺りの家族って括りについては、共有ゲートを繋げさせて懐柔していきますねY(><。)Y


701 名無しの審神者
あっ…(察し)


702 名無しの審神者
あっ…(察し)


703 名無しの審神者
はじめさん頑張れww
この833ガッツリ関わっていく気満々だぞww


704 名無しの審神者
はじめさん大変だなー(笑)


705 審神者10年生
>833
私もゲート繋げてもらうことで了承を得たから、よろしくね!!


706 名無しの審神者
審神者10年生きた!!


707 833
先生!
うちのおじさんのこと、これからもよろしくお願いします!(`・ω・´)ゝ


708 審神者10年生
まっかせなさーい!ヾ(●´∇`●)ノ


709 名無しの審神者
審神者10年生も共有ゲート繋ぐと?!


710 名無しの審神者
医者が付いていた方が安心だよな


711 名無しの審神者
ところで、最新治療の確立をさせた医者ってどこにいるんだろうな。
どうせならはじめさんの容態を見てほしいけど…難しいか。


712 審神者10年生
>711
だから私が行くんじゃないの!

10年間、ずっと研究してたんだから!


713 名無しの審神者
Σ(゜д゜;)


714 名無しの審神者
それって…


715 名無しの審神者
審神者10年生が治療法の提唱者?!


716 名無しの審神者
10年間も研究してたって…まさか、はじめさんのため?


717 審神者10年生
>716 彼のため…と言うと少し語弊があるわ。

…私が審神者になった時、救えなかったのは、彼だけなのよ。

私は医者としての引き継ぎがあったから、彼より半年後に審神者になった。
その半年の間に請け負ってた手術は全て終えて、引き継ぎもして、あとはその子達の回復を待つだけって感じでね…。

その間にも、時折、あの子のことが頭を過ぎったわ。

審神者になれば、医者には簡単に掛かれない。
当時は医者が本丸に派遣されるのを待つしかなかったからね。

…あの子は、審神者になる時に「自分は半年で死ぬから、医者はいらない」とそう断言していたから、医者を呼ぶこともしていないと予想も出来た…。

私が審神者になる頃には…正直、亡くなっていると思っていたわ。

でも、だからこそ、かしら。
次に同じ病にかかった人がいたら、絶対助けなくちゃ…ってそう思ってた。

10年かかってようやく突破口を見つけて、まさかその治療相手があの子だったなんて…本当…不思議なものよ。


718 名無しの審神者
縁ってやつだな…(゜o゜;


719 名無しの審神者
審神者10年生の粘り勝ちっていうか、なんて言うか…
すげぇな…(小並感)


720 名無しの審神者
審神者10年生みたいに必死に頑張ってくれる人がいるから、医療が発達していくんですね
私も何か社会に貢献できることがあるのかな


721 現世組
審神者してる時点で貢献しまくってるから、そこん所お忘れなく


722 名無しの審神者
おぉ!現世組!!


723 名無しの審神者
現世組も無事で良かったよ!!


724 現世組
僕は霊力見ただけで特に何もしてませんけど
とはいえ、凄い人達とお知り合いになれて、案外役得なポジションでしたよ

抹茶ともお近づきになれましたし(。-∀-。)


725 名無しの審神者
そういえば!!


726 名無しの審神者
いいなぁ…(´・ω・`)


727 名無しの審神者
羨ましい!!( ゚д゚)<キエェェアァ!


728 名無しの審神者
おいww
たぬき混じってるww


729 名無しの審神者
個人的には、今回の件を踏まえて、政府には結界と政府内の見直しをして欲しいな

本丸を戦場になんてさせたくないよ(・ω・`)


730 名無しの審神者
>729 それな


731 名無しの審神者
あれ?そういえば、抹茶は??


732 名無しの審神者
話すことは全部って言ってたから落ちたかも?


733 抹茶
まだいるよ[壁]_・) にょき


734 名無しの審神者
まっ…ww抹茶ww


735 名無しの審神者
生えたww


736 名無しの審神者
なぁなぁ、記憶の忘却の術は解除したってことでいいのかな?


737 名無しの審神者
>736 あ!すっかり忘れてたわ。


738 抹茶
解除したよ∠(゜Д゜)/
作業したのは、政府に移動してからだけど


739 名無しの審神者
みんなちゃんと思い出せたのか?


740 名無しの審神者
政府へ移動後ってことは、本丸で話してた面々はそれが無くても思い出したってことか


741 名無しの審神者
記憶の忘却って、顔見れば思い出せるんだっけ?


742 名無しの審神者
>741
術のかかり具合によって変わるはず
2人目の審神者が手入れを怠ってたからこその結果だな


743 抹茶
>739
思い出したみたいだよ。
術を解除した瞬間、みんな少し泣いてたし。

ただ…そのメンバーの中に江雪が混じってたのが少し不思議だった。
みんなが思い出せて安心したからです、って言ってたけど。


744 名無しの審神者
お小夜やみんなが苦悩してたのを見てきたのかもな。。。


745 名無しの審神者
江雪さんって案外みんなのこと見てるしな。

俺が厨で黒い悪魔を見つけて退治した少し後に『…戦いは終わりましたか?』って聞かれたし。
見てたなら助けろよ!って怒ったら、『和睦の気配がなかったので…』ってよく分からない弁明をされた。


746 名無しの審神者
黒い悪魔ww
江雪は黒い悪魔ダメだもんな…


747 名無しの審神者
うちの江雪さんは奴を見かけた瞬間に新聞紙で叩き始めるけど…


748 名無しの審神者
和睦どこいった?wwww


749 名無しの審神者
打撃強いから粉々になりそうだ…(遠い目)


750 名無しの審神者
粉々止めろwwww

うちはダッシュで逃げ出すけどな。
光忠が仕留めてくれるから問題ないけど。


751 名無しの審神者
個体差すげぇww
うちのも逃げ出すタイプだわ。
ミミズは素手で触るくせに、黒い悪魔だけ駄目。


752 名無しの審神者
wwww
ミミズは…畑の土が元気な証拠だからww


753 名無しの審神者
脱線しすぎだww

>抹茶 他に話したいことはー??


754 抹茶
んー、俺から話せることはこれで全部かな。

あとはみんなの雑談に使ってくれ!
俺達はそろそろ自分の本丸に帰るからv(。・ω・。)ィェィ♪


755 名無しの審神者
おっけー!!


756 名無しの審神者
そっか…抹茶はまだ政府にいたんだったか


757 名無しの審神者
お疲れ様!
帰ったらゆっくり休めよ!


758 名無しの審神者
次は巻き込まれに行くなよ!ww








***


端末から顔を上げて抹茶が一つ息を吐くと、丁度向こうから歩いてくる人影が見えた。
はじめさんと呼んでいる彼は、柔らかく微笑んで抹茶の元まで来ると承諾を得て隣に座った。

「スレ民への報告は終わった?」
「はい」

少し前、もう少しで帰れるということを伝えられ、抹茶は皆が集まっている談話室を抜け出した。
スレ民への報告と、今まであったことの気持ちの整理をつけたかったためだ。
勝手に抜け出すと後々歌仙に怒られるので、外に出る旨を伝え、談話室から見える位置ならと承諾をもらった。

談話室から見える一階下のテラスのベンチに腰掛け、青空を仰ぐ。
少し視線をずらせば、談話室の窓から歌仙の後ろ姿が見えた。
涼しい風が気持ちよく、そこらに植えてある木々の緑の匂いがして、自分の本丸が恋しくなった。

故に、足早にスレ民への報告を済ませたのだった。


「はじめさん。内容、確認しますか?」
「いや、大丈夫。…ごめんね、気を使わせてしまって」
気を使う、という言葉に、スレへの報告についてすり合わせたことかと合点がいき、首を横に振った。
「いえ、スレ民に本当のことを言ったら、色々丸く収まらないと思うので…。
 それに、嘘は言ってないですから」

あの本丸は閉鎖される。
それは本当。
彼らは新しい一歩を踏み出す。
それも本当。
審神者10年生が彼の主治医。
これも本当。
俺は自分の本丸に戻る。
勿論、本当。

そう。嘘は言ってない。
ただ、核心的な部分を削っただけ。

あの本丸で、はじめが皆の前に座ったあの時、彼は『俺がここに来た理由は、審神者に復帰するためだ』と言った。
そして…その心持ちも同時に語った。

『もしも、俺と一緒に来たいという者がいるなら、その者は覚悟しておいてほしい。
 俺の体は未だ病を抱えまま……いつ彼岸に旅立つかも分からない。
 勿論、簡単に死ぬつもりは毛頭ないし、最期まで足掻くつもりだ。
 けれど、そんな俺の元に新たに刀剣を呼ぶのは、あまりに憐れだ。
 だから…鍛刀も顕現もしない。
 仲間が増えることは無いと思ってくれ。

 それから。

 …俺は…本丸で最期の時を過ごし、そして死ぬために帰ってきた。
 手元にいる刀剣を手放すことはもうしない。

 俺が死ぬ時は、共に折れてくれ』


そこから先は、スレに書いた通り。

はじめは復帰すると言いながら、心中すると言い切った。
共に行くと言った刀剣達はそれでも良いと…いや、むしろそうしたいから共に行くのだ。

だからこそ、付いていきたいと言った刀剣の数にはじめは困惑の表情を見せた。
1振り目ならばいざ知らず、2振り目以降…つまり自分が顕現していない刀剣達は付いてきたいと言うことは無いと思っていたためだ。

はじめは、彼らに再度本当に良いのか問うたが、皆迷いなく頷いた。

宗三左文字と江雪左文字は端から決めていたようで、小夜左文字が狼狽えたくらいだ。
大和守安定は加州清光と共にいるため、骨喰藤四郎は鯰尾藤四郎と共にいるため。
山姥切国広は深くは語らなかったが、決心は固いようだった。
獅子王はある種の一目惚れのようなものだと笑った。
御手杵は「新しい審神者を見極めるより、あんたを主にしたい」と告げ、握手を求めた。

そして、乱藤四郎。
彼だけは他の者達とは違う面持ちではじめに付いていくと語った。

『僕、主さんと家族になりたい。
 刀剣達が家族だ、って…あの言葉、僕も欲しい。
 …それから!
 僕の夢は、兄弟全員が揃って笑えることだよ!
 だから、僕は主さんの病を治す…!
 治った暁には、また本丸を大きくして……みんなを家族にして欲しい』

この話をする前に、乱藤四郎は主治医である審神者10年生に自分でも学べることはあるのかを密かに聞き、決意を固めていた。
だからこその言葉。

そして、はじめは、それを快諾した。


意識を戻してはじめを見れば、彼は微笑んでいた。
「…こんな俺のために、新しい本丸を用意してくれるとは思わなかったよ…。
 勝手に審神者に舞い戻った人間への対応としては、有情すぎる」

抹茶が日記を読んだ時の彼に対する印象は、いつも寂しそうに笑っている人だった。
刀剣達に迷惑をかける、彼らが好きなのに、先がない。
曇った心がいつもそこにあった様に感じていた。
けれど、今は…。

「すっきりした顔で笑いますね」
「ん?そうかい?」
「はい。その方が良いです。とても」

心の底から笑えるなら…彼にもう迷いはないのだろう。
抹茶は確かめるように一つ頷いた。

抹茶にとって、日記の中の『1人目の審神者』という人間は今まで出会ったことがない人種だった。
死に直面しても尚、憎まず恨まず、ただ他人の幸せだけを願った。
多少ひねくれていて、我が道を行く癖があったものの、それが他人のためであることに変わりはない。
実の家族から見放されるも、それすらも受け入れた彼の懐の広さには感服しかなかった。

けれど、あの本丸に彼が現れた時、彼と目が合った時、抹茶は確信してしまった。

この人は自分と似ているのだと。

真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに立ち、前を向く。
自分は1人で生きているのだと、心の底で変わらぬ本心を抱いている。
抹茶には現世に家族がいるし、見放されているわけでもない。
けれど、心の奥底で、自分は1人で生きていくのだと漠然と信じていた。

はじめと言葉を交わした時、抹茶は決して表には出さなかったが、恐ろしかったのだ。
自分自身を見た様な、妙な気持ちの悪さが心を満たしていた。
だから、『はじめ“さん”』と敬称をつけて距離を置いた。

それが同族嫌悪だと分かっていても、その時はそれしか無かったのだ。


「ミルクレープも先生も他の審神者も、みんな良くしてくれる」
抹茶の心を知ってか知らずか、はじめは空を仰いで言葉を並べていく。
他の審神者、と呼んだのは、ミルクレープの他にあの本丸に来ていた審神者達のことだろう。
敵がスレを見ていた場合に備え、ミルクレープの指示であの本丸に行った審神者の数も刀剣の数もスレ民には嘘をついている。
実際は、ミルクレープを含め審神者は3人、各2部隊を引き連れてきていた。
結界を再度掛けたのもその審神者達だ。

「それから…見習いのあの子は、もう普通の生活は出来ないそうだ」
「…でしょうね…」
あれだけの瘴気を纏っていたのだ。瘴気が消えたとしても、もう人としての生活は無理だ。
命とて、そう長くはないだろう。
それでも最善を尽くすと審神者10年生が約束してくれた。
あの人もまた、真っ直ぐな人だ。

「…あー、それから…」
「俺に用があるんでしょう?どうしたんですか?」
無駄に世間話を広げようとするはじめの動向に、抹茶は小さく笑って首を傾げた。
思っていたより柔らかい声色が出て、内心安堵する。

抹茶の言葉に口を閉じたはじめは、抹茶の瞳を真っ直ぐに見つめた。
風の音だけが2人の耳を掠めていく。

「…光忠のこと、お礼を言いに来たんだ」

「っ…」
思わず周りを見渡して確認するが、木々が揺れているだけで誰もいない。
「大丈夫。誰もいないよ。監視カメラもここにはないから、心配する必要はない」
「…知って、いたんですね…。燭台切のこと」
口の中が乾いたような感覚襲われ、抹茶はごくりと唾を飲み込む。
この人は知らないと思っていた。
何故なら、彼が来る前に、いや、ミルクレープ達が来るよりも前に、抹茶が全てを葬っていたからだ。

それを何故、彼が知っているのか。

「光忠本人から聞いたんだ。

 2人目の審神者に呪詛の作り方を教えたのは自分だと。

 俺の部屋に折れた刀剣が隠され始めたのを境に、皆が間違えて部屋を訪れぬよう呪術をかけたのも、2人目の審神者が去った後、あの部屋に作成された呪詛を集めて置いたのも、全て光忠が行ったのだと聞いた」

淡々と話す彼の言葉に嘘はない。

2人目の部屋で見つけた呪術の中にはどうにも真新しいものや筆跡が違うもの、種類も多岐に渡った。
呪術に長けていない2人目の審神者がそれらを作り上げるにはいささか不自然で、誰かが呪詛の作り方を教えたのだろうと抹茶は推測した。

…手ずから教えることが出来るのは、本丸の刀剣だけ。

そして呪術に書かれた筆跡が誰のものであるか、抹茶は気づいてしまった。
だから、それら全てを焚き上げ、完全な証拠隠滅を図った。
どうしてそうしたのか、抹茶自身でも分からなかったが、そうすべきだと思ったのだ。

ミルクレープ達が来た後は、彼らの目を掻い潜り、襲撃の合間に燭台切の元を訪れ、真相を聞いた。
燭台切は「もう生きているのが辛いんだ」と苦々しく笑っていた。
その話を抹茶の後ろで聞いていた歌仙には黙っている様にと念を押し、歌仙もまた、苦々しい顔をして深く頷いたのだった。


「…光忠は、見習いが道を踏み外すように仕組んだ。
 同時に自分も罰せられ、刀解されることを望んだ」
「いつ、その話を…?」
「あの本丸で、皆が集まるのを待っていた時だよ」
それが本当なら、その時、傍には前田もいたはずだ。
前田は一体どう思い、そして、目の前にいるはじめはどう思ったのか。
その答えについて、抹茶は皆目見当もつかなかったが、彼らが出した結末ならば知っている。

「…そこまで知っていて、あなたは燭台切を連れて行くんですね」

燭台切ははじめと共に歩むことを決め、はじめはそれを受け入れた。

「光忠が共に逝きたいと願ってくれたからね。
 それに、呪詛を教えたこと自体は罪ではない。使用するのは本人の意思だ。
 …言い訳しているようにしか感じないと思うけど…」
「…いいえ。発動していた呪詛に審神者以外の霊力があれば、解呪するものは気づきます。そこに燭台切の霊力はなかった」

事実に気づいた時、微妙なラインだと思った。
何故なら、呪術や呪詛の作り方を知っていることは罪ではない。教えることも罪にはならない。
呪詛を使うことが罪になる。

だから、燭台切がやったことは罪に問われない。

「見習いのご家族からしたら、許せるものではないだろう。
 けど…俺は光忠を罰することはできない」
「それは…彼が神様だからですか?」

「いいや。…俺が罰したくないからだよ」

そう笑ったはじめの瞳は、とても優しい色をしていた。

「それが、あなたの答えなんですね…」
「うん。…でも、君も同じ答えを持ったのだろう?」
「…はい」

あれだけの量の呪詛や呪術が作られていたのだから、感づいていた刀剣達もいただろう。
お焚き上げの時に燭台切の筆跡で作られた紙札や木札を見ていたはずだ。
けれど、皆、黙殺した。

「俺は…2人目の審神者より、あの本丸で出会った彼らの方が、断然好きですからね」
「…俺もだよ」

こういう所なのだろう。と抹茶は空を仰いだ。
自分もはじめも、自分の身内と言える者達には一等に甘い。
例え何かを犠牲にしても、誰に恨まれても、憎まれても、ただ真っ直ぐに自分の身内だけは愛し庇う。

同族どころか、まるでドッペルゲンガーだ。


「主」
上から呼ばれた声に顔を上げると、談話室の窓を開けた歌仙がこちらを見つめていた。
「本丸へ帰る用意が出来たそうだよ。そろそろ上がってきてくれ」
「あぁ、分かった」

窓が閉められたのを見届けて、はじめへと向き直る。

「行きましょうか」

そう言って立ち上がると、はじめは抹茶の腕を軽く掴んだ。

「はじめさん?」

はじめもまた同じように立ち上がり、抹茶の目を真っ直ぐに見つめた。

「こちらのことに巻き込んでしまってすまなかった。
 けれど…ありがとう」

深々と下げられた頭を見ながら、抹茶は静かに息を吐き、そして、彼と同じように頭を下げた。

「お礼なんて…。
 …いえ…どういたしまして。
 …俺は…あなたの命が少しでも長くこの世にあることを祈っています」

はじめは虚を突かれたように瞬きを数度すると、もう一度、ありがとうと笑った。


はじめもまた、抹茶のことを同族だと思っている。
まるで双子、そんな風にはじめは感じていた。
そして、だからこそ分かる。

抹茶の言葉に嘘がないことも、彼の心の奥底に密かな孤独があることも…そして、自分と同じ道を辿る可能性が少なからずあることも。

「君は、俺のように間違えるなよ」
「はい。けして…手放しません」

そこから先は、2人は無言で歩き出した。

話すことがなかった訳では無い。
けれど、もう話す必要は無いと、お互いにそう思ったからだ。


2人が談話室に戻ると、皆勢揃いしていた。

一歩前に出たのはこの場の仕切り役として動いてくれていたミルクレープだ。
「抹茶、待たせて悪かったな。ようやく本丸へ帰れるぞ」
「ありがとう、ミルクレープ」
「…他ではそう呼ぶなよ?」
「分かってるよ」

ミルクレープというのはあのスレの中の名前だ。
通常は別のコードネームで呼ばれている。
だが、対策部の隊員達には『ミルクレープ』という名が密かに浸透し始めていることを一緒に行動していた隊員がこっそりと抹茶に教えてくれた。
ミルクレープの顔はかなり厳ついため、スレの可愛らしい名前のギャップが隊員達の心を掴んだようだ。
対策部部長にまで、コードネーム変えるか?と、揶揄られていたので、その名前になる日も遠くないかもしれない。

次に歩み出たのは、はじめの前田だった。
「抹茶さん。共に戦ってくれたこと、僕達と真っ直ぐに向き合ってくれたこと、本当にありがとうございました」 
「…どういたしまして」
前田は晴れやかな笑顔を浮かべ、抹茶は少し気まずげに微笑んだ。

結局のところ、抹茶は彼らと話し、彼らと共にいることしか出来なかった。
彼らの心を動かしたのははじめであり、戦ったのは刀剣達とミルクレープ等ブラ本対策部のメンバーだ。
それでも、ここでその言葉を否定するのは憚られた。
前田はそんな言葉を望んではいない。

「…明けない顔ね。
 何も出来なかったとか考えているなら、それはお門違いよ。
 あなたがスレへ書き込むという行動をしなければ、ここまで犠牲なく終えていたかは分からないわ」
後方にいた審神者10年生が不満げにツカツカと近づいてくる。
「刀剣達があの子と真っ直ぐに向き合えたのだって、あなたがいたから。
 だから、そんな気まずそうな顔をしないの」
ビシッと人差し指を抹茶の額に落とし、審神者10年生が満足げに微笑むと、近くにいた鶴丸が深く数度頷いた。
そして、それを見ていた加州がくすりと笑う。

「確かに、鶴丸は相当病んでたもんね」
「ぐっ……いや、お前が言えた義理か」
「どっちもどっちでしょ」
深々とため息を吐いた大和守に2人はキャンキャンと吠え、和やかな笑いが方々から漏れた。

あの本丸に辿り着いた時の様な、軋轢はもうない。
それが分かっただけで、抹茶は安堵し、知らず笑みを浮かべた。


「主」
「…うん、帰ろうか」

呼びかけた歌仙へ頷き、抹茶は改めて皆に向き合った。

今回の件に関わったほぼ全員が一同に集結している姿は、圧巻というしかない。
このメンバーが集まることは金輪際無いだろう。
抹茶は何を言うべきか少し迷い、しかしすぐに笑みを湛えた。

「お世話になりました」


その後、ミルクレープや審神者10年生からは、何かあれば頼ってくれと肩を叩かれ。
833からは、新人審神者同士頑張りましょうと握手を求められ。
現世組からは、いい経験をさせてもらったと微笑まれ。
はじめさんや刀剣達からは改めての感謝の言葉を。

そして、いつかまた、と再会の約束を。



彼らに背を向け、抹茶は本丸へ帰るため、歌仙達を引き連れゲートへと歩き出した。
ゲートに向かう途中の無機質なコンクリートの壁の間は地下に降りるほどに寒々しく、伝う空気も冷ややかになっていく。

抹茶は独り考える。
自分は人間で、いつか必ず死を迎える。
それぞれの元の持ち主のように、刀剣男士達を置き去りにして逝く。

その時、自分が彼らに残せるものはあるのか……彼らの求めることに応えられるのか…。
自分はどこまで行けるのか。

認識してしまえば、遠いはずだった未来が、止めどなく頭上から降り続いているようで、酷く息苦しい。


それでも。


「歌仙」
「うん?」

当たり前の様にこちらを向いて首を傾げた歌仙に、へらりと笑う。

「帰ったら、歌仙がたてる抹茶が飲みたい」
「…あぁ。期待に沿えるよう、心を込めてたてるとしよう」


今は刀剣達と共に歩む。

それだけで充分だろうと、彼はほくそ笑んだ。













end












ーあとがきー

これにて、【雅に】【茶を飲みたい】シリーズ、完結です!!
長らくのお付き合いありがとうございました!!( ゚ д゚)<キエェェェエエェェェ

連載始めたのが7月1日なので、既に5ヵ月も経ってるわけですね。
なんという鈍足連載。=(´□`)⇒グサッ!!
初期から見ていただいている方には本当に頭が下がります。

内容は本篇の通りなので、少々の裏話。

・「オカン109」は初期に登場した人物ですが、実は書き始めの当初には存在していない人でした。
気がついたら湧いてました(笑)

・「審神者10年生」、「ミルクレープ」、「833」は当初から予定していた人物で、この3人については裏設定をがっちり決めてました。
いつかこの3人の本丸の話も書いてみたいものです。
ミルクレープの所は高飛車なの多いし、審神者10年生の所は女子力が高いのが多くて………。
……めんどくせぇな、この2人(´・ω・`;)


・「はじめ(1人目の審神者)」
この話を書くと決める前から私の中で温めていた人物で、当初はこの人が主人公で審神者就任〜退任〜再任と描くつもりでした。(その名残が番外編『審神者の手記』です)
けど、この人が主人公だと色々書きたいことが書けないな。と。
そのために登場したのが、巻き込まれた審神者、つまり“抹茶”です。

抹茶については本編でも記述した通り、はじめと似た人物ですが、お互いのスタンスというか、心持ちが全く違うので、別人に見えると思います。
所々で刀剣達から似てないけど似ていると言われているのは、これが原因。
根本は同じです。
だからこそ、刀剣達は抹茶に色々と話してしまうし、鶴丸や小夜が抹茶を助けてしまったわけです。
この辺の掘り下げが出来なかったことが今更に悔やんでます…(´・~・`)

尚、今回はこの2人の間に何も繋がりはないことにしましたが…。
書き始めの頃は平行世界の『はじめ』にしようか、親戚にしようか迷ったものです。


・実は、連載当初、うp主は『審神者ちゃんねる仕様で全てを書き切る!』という目標を密かに掲げていたのですが、途中で諦めましたww
燭台切の呪術問題、どうにも出来ねぇ!(((((((( ;゜Д゜)))))))と。

そのため、最後だけスレではなく通常の小説風に。


・それぞれのテーマ曲について
勝手にそれぞれにテーマ曲をつけては心情を妄想してました(笑)
選曲が偏ってるのは、うp主趣味です。

前田→花冠(天野月子)・優しい両手(三谷朋世)
燭台切→聲(天野月子)・比翼(人生P)
鶴丸→ドーナツホール(ハチ)・戯言スピーカー(ねこぼーろ)
小狐丸→私とワルツを(鬼束ちひろ)
宗三(1振目)→本音の手紙(上北健)
宗三(2振目)→アイニイキル(上北健)
江雪→大事なものは目蓋の裏(KOKIA)
小夜→最愛(KOH+)
今剣→ぼくとみちづれのうた(ひなた春花)
長谷部→たった一つの想い(KOKIA)
加州→HOW CLOSE YOU ARE(宮野真守)

はじめ→アイネクライネ(米津玄師)・vivi(米津玄師)
2人目の審神者→シンデレラグレイ(米津玄師)
抹茶→WOODEN DOLL(米津玄師)
ミルクレープ→雫(KK)

前田・燭台切・はじめ→Arrest Rose(バナナイス)


・伏線
言葉の端々に色んな伏線を設けているのですが、全てを拾えているか謎。
質問等があれば、随時受け付けます。


・左文字兄弟
宗三左文字と江雪左文字は、1振り目ではないということから、抹茶とほとんど関わりが無く、本編を終了しました。
実は2人にも裏話があったのですが、本編では上手く出せなかったですね(苦笑)


・最後に
番外編を書くかもしれないですが、ひとまず、本編はこれで完結です。

沢山の閲覧、お気に入り、本当にありがとうございました!!!




四倉旭






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