他
過去拍手4:原作回避を目論んだが、(黒バス)
*注意事項
黒子成り代わり。
俺口調。
キセキは黒子が好き。(友情とはあえて言わない)
原作の黒子が好きな方はすいません。
以上がオッケーの方は進んでください。↓
ー原作回避を目論んだが、失敗に終わったのかもしれないー
死んだと思ったら生きていた。
生きたいと願ったわけでもない、望んだわけでもない。
『あぁ、俺、死んだんだ』
そう思っただけ。
目が覚めたら見知らぬ男女がいて、俺を笑顔で見下ろしていた。何だこれ。
自分が赤ん坊くらいの子供になっていることに気づいて、思わず顔をしかめた。
「テツヤー!お前の名前は黒子テツヤだよー。パパはパパだよー」
「ママはママよー!もうちょっとでハイハイ出来そうねー♪」
でれでれな笑顔で見下ろしてくるその二人は、“今の”俺の両親だった。
というか、あっさりと言われた俺の名前に驚いて思わず声を上げた。
赤ん坊だから、変な声になってしまったが、今は置いておこう。
俺は生まれ変わってしまった。
名前は黒子テツヤ。
水色の髪に水色の瞳。
異常な影の薄さを持つ、あの漫画の主人公に。
「黒子っちー!」
「黄瀬…」
休み時間に廊下の遥か彼方から叫んで駆けてくる黄色の犬に、大袈裟にため息を吐いた。
俺が人に見つからないために影を薄くしてるのに、何で見つかってしまうんだろう…。
キセキの世代って、探知能力が高い奴の集まりなんじゃないのか。
「黄瀬ちん元気だねー」
「紫原は黄瀬と同じクラスじゃなかったっけ?」
何で俺の背後にいるんだよ。
ってか、頭を撫でるな!
自分が大きいからって嫌味か!
「黄瀬、廊下を走るな。あと黒子、これが今日のラッキーアイテムだ」
「…どうも」
いつの間にか現れた緑間が、俺の手に肉まんの置物を置く。
だから、俺はお前と違って信者じゃないし、不幸体質でもねーよ!
バスケさえやってればな!
とは言えない。
だって、凄く清々しい顔をしている…。
漫画の中の黒子はよくこんな奴ら相手に対等に競っていたものだ。
俺は無理。
でも、原作っていう魔力が凄すぎてどうしようもない。
俺はバスケしたいとか思わなかったから、触れさえもしなかった。
だけど、小学生の時に偶然会った荻原に引きずられてやる羽目に。
約束をすっぽかした日は必ず酷いことが起こった。
中学校では絶対にやらないと思っていたのに、バスケ部を避ければ避けるほど、不幸な出来事が続いた。
花瓶は落ちてくるし。(落とした生徒は俺に気づいていない)
テニスボールを後頭部ぶつけられるし。(当てた選手は俺に気づいていない)
バケツの水をかけられるし。(相手は転んで水がかかったわけだが、俺に気づいていない)
とりあえず、バスケさえやっていれば快適に過ごせることは小学生の頃から薄々気づいていたので、(一人で)ストリートバスケを始めることにした。
バスケ部なんて俺は無理。
夕飯後にちょっとストリートバスケに行ってボールをいじる。
これだけで次の日の安全が確保される。
ちなみに帰り際にボールをいじるだけだと、次の日の昼過ぎが悲惨でした。
で、ボーとしてた俺の前に来たのは…。
「テツー!バスケしよーぜ!」
「青峰、1限目が終わっただけだ。まだ昼休みではない」
「固いこと言うなよ、赤司」
青峰がブーブーと赤司に文句を垂れる。
そう、この青峰。
あの日、影の薄いこの俺を一発で見つけて、次の日にはバスケ部へと引きずって行ったのだ。
原作だとお化け扱いしてなかったか。おい。
それに、俺をバスケ部に連れていった理由が
「バスケはみんなでやるもんだろ?」
だ。
お前その内『俺に勝てる奴は俺だけだ』とか言って一人でバスケし始めるじゃねーか。とか、普通に皮肉りたかった。
「そうだ。黒子、これを部室に忘れていたぞ」
「あ…ありがと」
赤司に手渡された数学のノートを受け取り、確か今日の3限目だったかとホッとする。
「黒子、ちゃんと寝ているか?顔色が悪いぞ?
今日の練習は見学にするか?」
赤司の気遣いに大丈夫と答える。
ていうか。
見学って授業か。具合悪そうなら、家に帰せよ。
この面子、俺が逃げると思っているらしく、何かと俺に構ってくる。
まぁ、確かに最初の頃は逃げようとしてたからなー。
今はもう諦めました。
一軍に席をおいて、完全に影をやっております。
シュート率悪いんで、そこは皆さんに任せてます。
「黒ちんーお菓子ないー?」
「飴しかないけど……っ…飴やるから耳を噛むな」
「黒ちん甘い匂いするからいけるかもー」
後ろから抱き締められるような形で、紫原に耳を甘噛みされた。
ちょ、くすぐったい。
「紫原っち、ダメっすよ!黒子っちはみんなのもの!」
「黄瀬の言う通りだ。…敦、その手を離せ」
赤司、僕司が出てますよ。
「とりあえず、俺トイレ行くから」
じゃ、と軽く手を振ってその場を後にする。
「俺も行く!」
と青峰が叫んだが、無視して歩を進める。
すっと影を薄めて、青峰を巻く。
影を薄める事を極めようと思った小学生の頃からの俺の技術を舐めるなよ。
まぁ、気を抜いたらすぐ見つかっちゃうんだけどな。
「くっそ、また巻かれたー!」
「黒ちん本当に影薄いよね」
「紫原っち、協定破っちゃダメっスよ」
「敦、今日の練習は特別メニューを進呈しようか」
「えー、ちょっとじゃれただけなのにー」
「(肉まんの置物…黒子と一緒にトイレに…)」
「緑間っち、なんか分かんないけど、危険な気がするッス!その笑顔!!」
黒子はみんなのもの協定。
抜け駆け禁止。
ーあとがきー
あれ?緑間が変態みたいに…。
他サイト様のワンピースの成り代わり夢にハマりまして、、
私も成り代わり書きたい!と。
(`・ω・´)ドヤァ
とか言えない出来だわ…(´・ω・`)ショボン
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2014.11.19〜2015.02.20 に掲載していた拍手。
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