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祝!烈火十周年
君へ(エリウッド)





ここにくるまで、悲しいことがたくさん起こったと思う。
僕自身にも周りの仲間たちにも、僕の親友にも。
安穏とした、とまでは言わなくても、父と母に守られて平穏な暖かい日々からは想像もし得なかったたくさんの出来事が僕を襲って、何度膝を折りそうになっただろうか。
でも、悲嘆に暮れて動けなくなりそうなとき、必ず誰かからの支えがあった。
その、あちこちから差し出される手を当たり前だと思ったことはないんだ。
感謝してもしきれない。
一人で毅然と立つには僕はまだ弱いから。
誰かの善意に支えられているからこそ今があるんだと、わかっている。
でも、君の手だけは違う。
君の手だけは、僕自身が勝ち得たものだと思ってるよ。
君にふさわしくあるように、僕は努力してきたつもりだ。
君の望むようにといったらまるで依存しているように聞こえてしまうかもしれないけれど、決してそうじゃない。
僕がそうありたいと思う姿と、君が好ましいと思う姿が一致した。
その逆も、そう。
君がこうありたいとめざした姿と、僕が眩しい思いで見る姿が同じだった。
だから、結果、僕達は肩を並べる親友になった。
離れた距離もかかる時間もたいした問題じゃなかった。
どれだけ久しぶりでも、間なんてなかったように自然な会話。
君との手合せで打ちかわすたびに高まる昂揚は、他の誰からも得られなかった。
君だけ。
君だけだった。
それなりの地位にいる僕には、対等と呼べる相手は少なくて、まして、全力でなんの遠慮も腹もなく接してくれたのは君だけだったよ。
あけっぴろげな君には、他にも心を許せる相手がいたのかもしれないけれどね。
僕は君との繋がりを保てるように、強くありたいと思うんだ。
だから、負けない。
たがら、立ち上がる。
君がどんな辛さにも負けずに顔を上げるように。
今、君がそうしているように。
だから、きっと僕達は勝って、笑って手を取り合ってリキアに戻るんだ。







2013.4.27

























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あきゅろす。
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