JUNK BOX
ひんぬう2

綱吉「夏かー水着欲しいなぁ」

骸「もうそんな季節ですか」

綱吉「ビーチで遊んで、バーベキューしながら地平線に沈む夕日を眺めたい」

犬「めずらしく女子力高いこと言ってんな」

綱吉「その後は花火大会と怖い話大会」

千種「風物詩だな」

綱吉「行きたいなー遊びたいなー」

犬「‥‥‥」

綱吉「楽しいだろうなー」

千種「‥‥‥」

綱吉「世間は海だ!夏休みだ!って盛り上がってるんだからそれにノるに越したことはないと思うのよどう?」

骸「‥‥それは遠回しに連れていけと言ってるんですか」

綱吉「言ってるんです」

骸「いつも一緒にいる奴等と行ったらいいでしょう」

綱吉「皆忙しいんだって」

犬「だからってコッチ来んのかよ」

千種「オレらもそこそこ忙しい」

綱吉「こんなクーラーの効いた部屋でゴロゴロしてるのが忙しさなんて世の中間違ってる」

千種「ああそうだ、森羅万象間違ってる。こんなクソ暑い中外出しようとするなんてな」

綱吉「ええーーいいんじゃん!行こうよ!水着見に行ってその足で海までレッラゴーしようよー!」

骸「力の限り?」

綱吉「ゴーゴーゴー!」

犬「あーダメびょん、考えただけであちぃ‥」

骸「だいたい君、百歩譲って海に行ったとしても、水着用意出来るんですか?」

綱吉「買い物行くじゃん」

骸「だから、合うサイズがあるのかって聞いてるんですよ」

綱吉「‥‥はい?」

骸「まあ下はいいとして、問題は上ですよねぇ。その辛うじてAマイナスな段差にフィットする水着なんてあるんでしょうか」

綱吉「‥‥‥‥だ、だんさ‥‥?」

骸「一番小さいの選んだってパコパコしますよ、きっと」

綱吉「‥‥‥‥‥パコパコ」

骸「まあ行くだけ行ってみてもいいですけど、僕はムダな試みだと思います」

綱吉「‥‥‥‥」

千種(あ、)

犬(あ、)


綱吉「‥‥‥‥」

骸「おや、どうしました?正論過ぎて反論も」

綱吉「‥‥‥う、」ぷるぷる

骸「っ!」ビクッ

綱吉「‥‥‥うう」ジワァ

千種(これあかん奴や)

犬(やってもうた)

骸「ちょ、ちょっと何泣いて」

綱吉「うう、ひ‥‥」ポロ

千種「骸様‥‥‥何泣かせてるんですか」

犬「いい加減にしてくらさい。小学生じゃないんれすから」

骸「なっ!お前達だっていつも沢田の貧乳を馬鹿にしてるじゃないですか!」

千種「‥‥してますけど、タイミングと引き際は心得てます」

犬「まあ、胸がねぇのは事実らからな」

綱吉「びえええええ!!」

犬「あ」

骸「追い討ちかけてんじゃないですか」

千種「沢田、ゴメン」

綱吉「う、ひっ、どう、せ‥どうせ、ないし、おっぱいぃ」

骸「‥‥あー、沢田」

綱吉「分かってる、し!気に、してるっのにっ、そこ、まで、言わなくてもぉぉぉ」

骸「‥‥‥まあ‥‥言い過ぎました。すいません」

綱吉「ふうっ、う、うえっ、」


(十分後)


骸「‥ああもう、ほんと言い過ぎました!僕が悪かったですから早く泣き止みなさい!」

綱吉「っだ、だってぇえ、ひっ」

千種「沢田、大丈夫だ。無いわけじゃないんだから」

綱吉「‥う、んう、うう」

犬「だぁーもう鬱陶しい!オレらに比べたらあるんだからいいらろ?」

綱吉「お、男の子とっ比べても‥‥」

犬「心配すんな!あるから!寄せてあげりゃある!」

綱吉「よ、よせ‥‥?」

犬「こう、寄せて、上げんの 」

綱吉「‥‥? こう?」

犬「そう」

千種(自分でやってみるのか‥‥)

骸(こういう所は素直なんですよねー)

綱吉「あ、あんま変わんない‥‥」

犬「ばか、やり方がぬるいんらよ。もっと寄せて上げろ。やってやる、ほら、こうだ」ふに

千種「!?」

骸「!? ちょ、犬」

綱吉「‥‥ちょっと、あるかも‥‥」

犬「だろ」

千種「‥‥‥」チラ

骸「‥‥‥」コク

千種「‥‥沢田、そういうのは後ろから手を回してやった方がいいらしいぞ」

骸「‥‥それと、寄せて上げるだけじゃダメです。もっと揉んだ方がいい」

綱吉「う、後ろ‥‥?もむ‥‥?」

千種「やってやる」

骸「仕方ないので手伝ってあげます」

綱吉「え、え、ひっ‥‥ひゃ、ぁ」

犬「‥‥たく、二人とも調子良いびょん」ふにふに

綱吉「ひぅ、え、な、やぁあ」


暗転。


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骸:ツンデレえろ
千種:腹黒えろ
犬:無自覚えろ
三人が綱吉の胸のサイズを熟知しているのはおそらくきっとそういうことなんでしょう。


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