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皆さん地獄ですよ、地獄!
叛逆の物語
「鬼灯様、ここですここ」
「下段ですか、中々悪くない。」
「(現世に来てまで嫌みかコノヤロー)がふっ」
「顔に書いてますよ」
「ア、アイアンクローしなくても、……いてて」

「……………………」
「壮絶なストーリーでしたね、そう来ましたか」
「壮絶……ってか……うーんなんかこう、……ゾワゾワっと来た」
「彼女、そうとう罪は重いですよ。間違いなく地獄行きです。」
「いや、アニメだから……てゆーか円環されるんじゃないの?あれ?でも悪魔だから円環されない… …火車行き?」
「あとはあの彼岸花の放射線状のあれいいですね、あれなら大王と奈桜を逃げださないように縛れそうです。」
「アンタ今中々凄いこと言ってるの気づいてる?」
「どちらであろうと、今から楽しみです。早く来て欲しいですね、おもしろそうです。」
「おもしろそう、ってアンタ……」
「どんな地獄も愛と言うなの欲があれば乗りきれるでしょうからね、楽しみです。さて、奈桜行きますよ」
「……どちらへ?」
「ホテルです。人の欲望を見ると屈服させたくなります、プライドをへし折って膝まずかせたい。」
「こいつまじなんなんだ……ち、力強いやめっ!」
「……ま、今回はやめておきましょう。私はどこかのバカと違って天丼は好みません」
「た、助かった……」
「貴女は静かに寄り添って、ただ囀ずっていればいい……私の隣で、何処にも行かず」
「何か?」
「いえ相変わらず貴女は間抜けだと思っただけです」

「ニーハオ!こんにちは、お姉さん達今暇?良かったら……ぶべっ」
「すんませんご迷惑をおかけしまして…ほら行くよ」
「奈桜ちゃん痛い!痛いってば!」
「誘ってきたから来たのに……こいつは……!」
「妬いているの?奈桜ちゃん」
「ええ、妬いてます」
「奈桜ちゃん可愛い!心配しなくても僕は奈桜ちゃん命だからね!」
「……正確には非番でスヤスヤ眠っているであろう同僚に、です。ついて来るんじゃなかった…」
「でもなんやかんやでついて来てくる奈桜ちゃんが大好きだよ!」
「(部屋のドアをめちゃくちゃドンドンしてたからついて行かざるを得なかっただけなんだが…)」
「さ、行こうか!」

「いや、面白かったね。女の子皆可愛かった!なぜ画面に入れないのか、と悔やんだよ」
「そう言ってる割には人の顔をジーっと見たり手を繋いだりベタベタ接触してきましたね、うざかった」
「ひどい!それだけ映画を見てる奈桜ちゃんが可愛かったんだよ」
「へー、あ。白澤さんはどー思います?叛逆された側としては」
「うーん……ま、わからなくはないけどね」
「え、桃太郎君に叛逆されたいんですかアンタ」
「まさか。桃タロー君には僕と対する力が無いからね、……例えあっても返り討ちさ」
「へー、」
「ね、珍しく勝ち気で交戦的な僕って格好よくない?」
「ない」
「……本当にあいつに似てきたね……ああ嫌だ嫌だ」
「?」
「……奈桜ちゃん、君はこの世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大事にしてる?」
「え、あ、最後の……」
「答えて」
「……私も秩序は大事だと思います、ルールを破れば誰かが悲しむと思うし、ルールは破る為に有るんじゃないと思う」
「……そっか…………それを君が望むなら……僕は」
「? ? ?」
「んーん。何でもない、さ。付き合わせたお礼にお昼をご馳走するよ!」


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