灰銀 陽だまりと、 心京心 京くん、 ____陽だまりと、__ 京くん、京くん、京くん、 「なんやの、もー…」 沢山名前を呼びながら抱き締めれば、笑いながら抱き返してくれる。 ぎゅ、って、腕に力を込めた。 離さないように。 逃がさないように。 「心夜は、甘えたがりやな」 クスクス笑いながら、小さい子供をあやすように、頭を撫でてくる。 京くん、僕はそんな子供やないよ。 そう言いたいのに、撫でられる手が気持ちよくて、ついつい擦り寄ってしまう。 「京くん、好き」 離しとうない。 ずっと傍に置いておきたい。 それこそ、食べてしまいたいくらい、京くんのことが好きや。 「離れんよ、不安になんならんでええ。僕は、心夜が好きなんやから」 「ん、」 これじゃ、どっちがタチなんかわからんなあ、って、京くんが笑った。 タチとかネコとか、どうでもええねん。 京くんが居れば、それで。 END 心夜と京さんはプラトニックな感じ お互いが居ればそれでいい、セックスなんて要らない、みたいな BACKNEXT |