[携帯モード] [URL送信]

小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第123話:あとがき



あとがき



恭文「というわけで、1話丸々使ってフルボッコ・・・・・・すげー分量使った」

シルビィ「かなり勢い任せだったのに、2万文字以上丸々使ったものね。
というわけで、本日のお相手はシルビア・ニムロッドと」

恭文「蒼凪恭文です。でも作者、あの最後のパワーアップってWの映画」



(いや、結構王道展開です。というか、こういう状況でもないと絶対出来ないからやってみた)



恭文「あー、まぁラストバトルだしねー。なにより普段のとまとの戦闘はああいうのとは真逆の方向だし」

シルビィ「インフレ防止のために強力パワーアップや巨大・広範囲攻撃は禁止だものね。
それで今回は・・・・・・一気にヤスフミメインになったわよね。過去の誘拐事件の話も出たりして」



(ここの辺りのお話はフィアッセさんIFルートに出ていたりします)



シルビィ「後は謎の声だったり、パワーアップだったり。ちなみにあれは?」

恭文「あ、あれは噂の超リインフォース・ライナーだよ」



(『待て待て、そのあんまりなネーミングはやめろっ! 私達が恥ずかしいだろうがっ!!』
『あら、素晴らしいと思いますが』
『お前やっぱりそういうキャラかっ!!』)



シルビィ「ヤスフミ、なんだか向こうが揉めてるんだけど」

恭文「問題ないよ。なおこの形態になるとELSを1週間で殲滅出来ます」

シルビィ「出来ないわよねっ! それどこのダブルオークアンタのフルセイバーかしらっ!!」

恭文「そしてゆりかごを蹴り落とせます」

シルビィ「絶対無理よねっ! というか、それ完全にチートじゃないのよっ!!」



(蒼い古き鉄、適当に言ってインフレを加速させようとしている。
あんな超絶スーパーモードもう出すかどうか分からないのに)



シルビィ「でもヤスフミ、私一つ疑問があるの」

恭文「何?」

シルビィ「どうしてエンブリオはいきなりこんな事を? どう考えてもおかしいわよね。
いきなり周囲の×たま集めて×キャラになったり、その時にひかる君を連れ去ったり」

恭文「そこの辺りは次回の話だね。・・・・・・というわけで、次回いよいよ最終決戦も終わりエピローグに入ります。
というかあの、現時点で125話まで丸々エピローグになりそうな勢いでちと怖い」

シルビィ「そこまで?」

恭文「うん。だってほら、登場人物が多いしまだ出ていない話もしないといけないからどうしてもって事みたい。
というわけで、本日はここまで。次回またまたとんでもない事実が連続して出てくるので期待して欲しい蒼凪恭文と」

シルビィ「シルビア・ニムロッドでした。とんでもない事実・・・・・・あ、私がヤスフミの四人目のお嫁さんになるとか」

恭文「そっちちゃうわボケっ! もっとしゅごキャラ勢に近い方なのっ!!」





(金馬、やっぱり狙ってるらしい。作者は『もうフィアッセさんポジでよくね?』と思ってるのに。
本日のED:Labor Day『EXTREME DREAM』)










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・爆炎を突っ切って、体勢を整えてから展望台へ降り立った。そして場が一瞬だけ静寂に包まれる。



立ち上がりながらもゆっくり振り返ると、爆発は一瞬で収まっていた。僕はそれを見ながら左手を上げる。



それで頭上から落ちてきたアルトロッドを受け止める。それから腕を下ろしてアルトロッドに視線を向ける。





「おかえり」

≪ただいま戻りました≫

≪お姉様、お疲れなのー≫



アルトロッドを肩を担ぎながらも改めて空を見ると、目を外していたたった一瞬の間に巨大×キャラがそこに居た。

というか、身体がいつの間にか全部再生してた。ただ・・・・・・体色が違う。



≪主様、みんな、アレ≫

≪あらまぁ≫

≪なぁ、アタシから見ると逆に怖いのはどうしてだ?≫

≪多分印象変わり過ぎなせいですよ≫





今の巨大×キャラ・・・・・・ううん、アレの身体は黒色じゃなかったの。その姿はさっきまでとは違って全て真っ白。

まるでこの場にあるこころのたまごが全てが集まって赤ん坊の姿を取っているみたいにも見えた。

それは本来なら赤いはずの頭部の×印も同じ。頭部の×までもが白く染まっていた。あと、もう一つ。



ここに着地した瞬間から、こころを蝕むかのように響いていた泣き声が完全に止まっていた。もう悲しみは感じない。

全員が息を飲んで見守る中アレは表情を変えた。そして頭の×にヒビが入り、一瞬で砕け散った。

それからゆっくり・・・・・・ゆっくりとその身体を構築していたたまご達が散り散りになっていって、空に昇っていく。



同時に空に巨大な虹色のハートマークが描かれた。そしてそこから、世界を照らすかのように光が降り注ぐ。





「終わり、っぽいね」

【あぁ。全く、ギリギリ過ぎて見てられなかったぜ。おかげで勢い任せにこっち出てきちまったし】

「あはは、そりゃ悪」



そう言いかけて僕は固まった。てゆうかあの、ちょっと待って。ちょっと目を閉じて意識を集中。

・・・・・・胸の中にシオンとヒカリだけじゃない、別の誰かが居る事にようやく気づいた。なので驚きながら目を開く。



「おのれ誰っ!!」

【そう言えば・・・・・・あ、そう言えば先輩に対しての挨拶がありませんね。もっと尊敬の念を込めなさい】

【なお、献上品はクッキー全般を受けつけている。それでホラー系統のものはいらない。それは断固拒否する】

【いきなり先輩面すんなよバカっ! てーか先輩どうこうで言えば俺の方が上だからなっ!? あと『そう言えば』って二回言うなっ!!】

「いやいや、だからこの謎の声は誰っ! 僕ワケ分かんないから勝手に話進めないでー!!」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



こころのたまご達は次々と空に昇りながら消えていく。それでもう、泣き声は聴こえない。

あたしの、みんなの涙はもうとっくに止んでいた。それで空を見ながらみんな笑ってた。

空に浮かんでいる歌唄は、まるで持ち主達のところへ戻るたまご達を送り出すようにまたうたい出した。



さっきのがあたし達を鼓舞する歌なら、これは祝福とかお祝いとかそういう優しい歌かな。

そんな歌の中、虹色の光が降り注ぐ。それはハート型で、ゆっくりと揺らめきながら空を舞う。

みんな、さっきまで泣いてたのが嘘みたいに表情を綻ばせて光に包まれた空を見上げていた。



でもそれは当然かも。だって、ようやく全部終わったんだって実感出来るから。



でもあたしは、それよりも嬉しい事があるんだ。





【あむちゃん、どうしたのー?】

【さっきからにこにこさんですねぇ。泣いてたのが嘘みたいですぅ】

「ん? そんなの当たり前じゃん。アンタ達だって見てたよね。・・・・・・やっと」



呟きながら思い出すのは、あの巨大×キャラの最後の表情。あの×キャラ、ずっと泣いてたじゃん?

でもね、最後の最後で・・・・・・笑ってたの。凄く嬉しそうに笑って、そのまま瞳を閉じた。あの表情を思い出して、あたしも笑う。



「やっと笑ってくれたんだから」

【・・・・・・うん、そうだね。やっと笑ってくれた】

【優しくて穏やかで、陽だまりのように温かい笑顔だったわね】





あたしに出来る戦い方、あたしだから出来るやり方、少しくらいは通せたのかな。まぁらしくはないと思うけどさ。

降り注ぐハート型の光の中、あたし達は元の場所に帰っていくたくさんの夢達を笑顔で見送った。

たくさんの夢達が、その中の輝きがもっと育っていくようにと願いながら、あたし達は笑って手を振る。



・・・・・・幸運の四葉、四つの心、それが一つになった時、花言葉は『真実の愛』・・・・・・True LOVE。





(おしまい)





[*前へ][次へ#]

27/31ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!