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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
Report09:おまけとあとがき



おまけ:その時、GPO分署




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・・・・じ、次元世界一素敵って。あの、持ち上げ過ぎだよ」



みんながアレクシス公子を現場に連れていった理由が分からなくて憤慨していたフェイトさんは、現在真っ赤。

原因は、なぎ君がダンケルクといつもの調子で戦いながら、維新組の総大将さんに反論した事。というか、言った内容。



「恭文さん、また悪いクセが出てるです」

「そうですね」



なぎ君、ぶっ飛ばしてるなぁ。というか、死亡フラグ立てまくってるよなぁ。

シルビィさんとあんな感じなのに、ここでフェイトさんにそういう形でのフォローもしますか。



「・・・・・・フェイトさん、確かにフェイトさんは、ちょこっとだけやり方失敗しちゃったかも知れないです」



送られてくる映像でなぎ君やシルビィさん達の戦いを真っ直ぐに見ながら、リインさんがそう口にする。



「でもでも、恭文さんやアレクさんは感謝してるですよ? それもまた事実です。
というか、落ち込むのは後にするですよ。今は・・・・・・そんな余裕、無いですから」

「リイン・・・・・・あの、ありがと。うん、そうだね。今は落ち込んで止まってる余裕、無いんだよね」





フェイトさんは苦笑いするけど、さっきよりは大分マシな状態になってた。

・・・・・・さて、あとはこっちの方だね。正直ね、私はフェイトさんクラスだったらなんとかなると思ってた。

普通にオーバーSの能力は人間兵器レベルだもの。ならないはずがないとさえ考えてた。



でも、これはそんな私の認識・・・・・・ううん、希望的観測が甘いことを痛感させられる。

過去のデータや今の戦闘の映像を照らし合わせながら、私達は思い知る。

確かにこれは『魔導師だから』で止まっていたら、絶対に勝てない相手だと。





「シャーリー」

「はい」

「私ね、何とかなるかなってちょっとだけ思ってたんだ」



そこはフェイトさんも同じらしい。それは自惚れとかではなく、自分の力と経験への自信。



「バルディッシュを待機状態にしてても、私の魔法や技能はあの人達に通じるんじゃないかって、ちょっとだけね」



いくらフェイトさんが『魔導師だから』で言い訳していたとしても、強いことは変わらないもの。



「でも私・・・・・・なんとか出来る自信が吹き飛んだ。
今のヤスフミやシルビィさん達に維新組の人達みたいに戦える自信、ない」

「はい、私も同じくです」

「悔しいな。私・・・・・・速さには自信があるのに、あの子に追いつけないんだ。本当に悔しい」










フェイトさんが右拳を強く握り締めて、画面の中で小太刀を駆使して戦うなぎ君だけを見ている。

他のみんなも見ていたけど、やっぱり視線で追いかけるのはなぎ君らしい。・・・・・・やっぱり、クロノ提督の言う通りだ。

フェイトさんにとって、なぎ君はやっぱり特別な存在なんだよ。だから間違えたり失敗したりする。





でも、状況に良りけりだけど、私はそういうのはとてもいいことだと思う。

フェイトさん、そういう部分を人に隠そうとするところがあるから。

もっと言うと、アイドル的に『フェイト・T・ハラオウン』を演じようとしてるって言えばいいのかな。





穏やかで優しくて、いつでも頑張り屋で人情家な自分。それが私だったりクロノ提督の前でのいつものフェイトさん。

判断も冷静で、今日みたいな失敗なんて全然しなくて局員としても人間としても完璧に見える。

それがフェイトさんが自分でも気づかない内に作っているアイドル像だって、クロノ提督が話していた事がある。





でも、なぎ君が絡むと・・・・・・そういう自分の作ったアイドル像を簡単に剥がしちゃうの。

フェイトさん本人は、全く気づいてないけどね。うん、自覚が0に等しい。

だから今だって、本当ならみんなの心配を平等にしなくちゃいけないのに、なぎ君を一番に心配してる。





本当なら止めるのが正解なんだけど・・・・・・私は止めない事にした。





きっとそれが、今のフェイトさんの本当の気持ちだから。それがダメとは言いたくないの。




















(本当に続く)




















あとがき



あむ「さて、本日のサブタイトルの意味は『修羅場、勃発』です。・・・・・・フェイトさん、フルボッコだね」

恭文「最後のあれさえなければなぁ。うぅ、フォローどうしよう。もうちょっとやる必要あるよね。
・・・・・・まぁそこには一切触れないで、今回のあとがきです。本日のお相手は蒼凪恭文と」

あむ「日奈森あむでお送りします。というわけで、維新組屯所が襲撃されて・・・・・・マジですか?
というか、パティさんって何気に影薄い感じがしてたのに、あんな能力があるとは」

恭文「ゲーム内にもあったイベントでね、ここは相当派手にやらかしてるのよ」





(アイアンサイズ、もう手段とか選んでいません。ガチで暴走し気味です)





恭文「というかさ、六課隊舎襲撃もそうだけど、警察機構の襲撃話って意外と王道なのよ」

あむ「そうなの?」

恭文「うん。例えばパトレイバーの終盤の特車課隊舎襲撃とか、劇場版逮捕しちゃうぞの墨東署襲撃とか」





(この辺りは、警察機構が署などに対しての襲撃等を想定していないという部分がキーになっていたりします)





あむ「確かに六課の隊舎襲撃も、はやてさん達は全く想定してなかった感じだよね」

恭文「そうだね。ここは中央本部襲撃と同時進行だったのも理由だけど、それでもだよ。
ぶっちぎりで犯罪だし、下手したら最大級のテロリズムだけど・・・・・・だからこそリスクも高い」

あむ「国家権力にケンカ売るわけだしね。マトモな思考じゃやらないか。
でも維新組の人達が対応出来なかったのって・・・・・・あぁ、当然か。無茶だもんね」

恭文「うん。あとHa7も原作では登場している要素だね。アイアンサイズを捕縛する秘密兵器って感じなの」





(ただし、魔力の使用云々に関してはオリジナル設定です)





あむ「でもさ、これでようやく切り札が手に入ったわけだよね。いやぁ、長かったなぁ」

恭文「そうだよねぇ。でも、まだ安心できないけど。だって・・・・・・普通に出来上がってないし」

あむ「あぁ、そうだったよね。でも、出来上がっちゃえばあとは楽勝じゃん。捕縛して吐かせて・・・・・・それで公女だよ」

恭文「確かにそれが残ってるからなぁ。というわけで、次回はこの続きからです。
維新組屯所を部隊として、GPOメンバーと僕とアイアンサイズとの戦いが展開します」

あむ「そこを楽しみにしつつも、本日はここまで。お相手は日奈森あむと」

恭文「蒼凪恭文でした。それじゃあみんな、キラキラのラブマジックー」

あむ「なにっ!? その最後の挨拶っ!!」










(とりあえず、ノリでやってみたらしい。だから蒼い古き鉄はちょっと照れ気味。
本日のED:松浦有希『Flying High』)




















???「・・・・・・申し訳ありません。多分みんなはあなた様を思う気持ち故に暴走しているんだと思います。
ご憂いの件は私の方で調査して、その上で早急に手を打っておきますので。もうご迷惑をおかけする事はないかと」

???『そうしてくださると助かります。・・・・・・突然すみませんね。こんなお話をしてしまって』

???「いえ、大丈夫です。というより・・・・・・光栄です。
こうやって直接話が出来るとは、思っていなかったので」

???『それはこちらの方です。えぇ、本当に・・・・・・直接お話が出来て、嬉しく思います』





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



クロノ「マリエル技官、Ha7の方は」

マリエル『うまくいっています。ただ、あと10日ほどくれませんか?
ウィルスの培養にちょっと時間がかかるんです。でも、それだけあれば必ず』

クロノ「10日・・・・・・中々に長い期間ですね」

マリエル『向こうの方、相当厳しい状況なんですか?』

クロノ「かなりですね。特に今回の相手は『魔道師だから』と言っているようでは、オーバーSでも秒殺されてしまいますし。
・・・・・・マリエル技官、すみませんがよろしくお願いします。僕の方で手を打って、なんとか10日持たせてみせます」

マリエル『・・・・・・はい、必ず』










(おしまい)






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