[携帯モード] [URL送信]

challenge
キッカケ

少しずつ、少しずつ。私を蝕んできた、モノがある。


私は、そこら辺の女の子達と一緒。


嫉妬や妬みを感じ、自分から愛する彼氏を奪った音無あかりを恨んだ。
私から彼と、‘普通の状態’である私を奪った彼女は、仲間に囲まれて幸福を感じている。それがとても憎らしい。

でも私は、そんな自分を認めたくなくて。


私は、それでも、音無あかりを恨んでいる訳で。


…音無あかりを、不幸にしてやりたいのだ。


そして私は、突然キッカケを与えられた。


そのキッカケは、私よりも美しい少年が、唐突に持ってきた。


それは誰にでも与えられるものではなかったから、私はそれをチャンスだと思って、それで…、


それで、チャレンジする事にしたのだ。



「幸村君。」


…ありがとう。


私は、普通では、なかった。


…最悪だったのだ。


でも気づけて良かった。


これであの子を不幸にできる。



10/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!