challenge
キッカケ
少しずつ、少しずつ。私を蝕んできた、モノがある。
私は、そこら辺の女の子達と一緒。
嫉妬や妬みを感じ、自分から愛する彼氏を奪った音無あかりを恨んだ。
私から彼と、‘普通の状態’である私を奪った彼女は、仲間に囲まれて幸福を感じている。それがとても憎らしい。
でも私は、そんな自分を認めたくなくて。
私は、それでも、音無あかりを恨んでいる訳で。
…音無あかりを、不幸にしてやりたいのだ。
そして私は、突然キッカケを与えられた。
そのキッカケは、私よりも美しい少年が、唐突に持ってきた。
それは誰にでも与えられるものではなかったから、私はそれをチャンスだと思って、それで…、
それで、チャレンジする事にしたのだ。
「幸村君。」
…ありがとう。
私は、普通では、なかった。
…最悪だったのだ。
でも気づけて良かった。
これであの子を不幸にできる。
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