5 「おわッ!」 ゾロとの共通の話題を探していたサンジは、いきなり後に引っ張られ右足が持ち上がった状態になってしまった。 「いきなり何すんだクソ剣士!!」 「うっせぇな・・・酒取りに行くんだよ」 ゾロはさも当然の如く言ってのけると、サンジを引きずる形でマストから降りようとした。 「アホ!死ぬだろうが!!」 サンジは焦って地面に付いた両腕に力を入れ、右足を思いっきり引っ張った。 「・・・ッ!!」 「いっ!」 その瞬間、ゾロはサンジの上に倒れこんだ。 無理な体制から引っ張ったサンジの背中に、とっさに受け身を取ろうとしたゾロの左半身がのし掛かった。 「―――――――――――ッ!!!!」 サンジは声にならない叫びを上げてしまう。 普段からバカみたいに体を鍛えているゾロの体重が重力を伴い背中に落ちてきたのだ、無理も無い。 [*前へ][次へ#] [戻る] |