3 その夜の海には霧が発生した。 航海士によれば特に嵐が近づいている訳ではないらしい。 ただ、霧に紛れて敵が攻めてくる可能性があるので注意しろとの事だった。 「はぁ〜〜〜〜〜〜何だってこんなマリモと二人見張りなんだよ」 「そりゃこっちの台詞だクソコック」 見張り台の上で、二人は互いにヤジを飛ばしていた。 「しかも何だよこの紐・・・」 サンジは悲しげに自分の右足を見る。 コック自慢の右足には荒縄が括りつけられていた。 「知らねぇよ」 荒縄はゾロの左手首にも巻きつけられていた。 勿論、その二つは繋がっていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |