2 「やんのかクソマリモ!!」 「おぉ上等だ!みじん切りにしてやるぜクソコック!!」 船の上ではいつもの如く二人の喧嘩の怒声が響いていた。 「ウ、ウソップ止めなくて良いのか!?」 心配性のトナカイがオロオロと声をかける。 「ん〜〜俺に止める事は無理だ!・・・ま、もう終わるって」 チラリと眼を向けると、喧嘩をする二人の近くで青筋をたてたナミが視界に入った。 怒りが溜まった航海士によってすぐに二人は沈められるだろう。 「アンタ達・・・五月蝿い!!」 ドカッという大きな音と共に二人の男は甲板の床に沈んでいた。 「二人共〜〜そんなに喧嘩ばっかりじゃ仲間として駄目よね?」 ナミが二人に笑顔で問いかけるが、その体からは怒りのオーラが滲み出ていた。 「喧嘩の罰として今日の見張りは二人で宜しく」 有無を言わせないくらいの威圧感でそう告げるナミに、サンジは逆らう事が出来なかった。 ゾロはかなり嫌がったが、次に発せられたナミの言葉に渋々了承を示した。 「仲良くしないと手錠で繋いで生活してもらうわよ?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |