10 「あ・・・はぁ・・・・・・ん、ぁ」 深夜の格納庫で、二人の男は互いの熱を貪っていた。 「・・・・・・っ・・・く」 コックに対しいつもより欲情している事を、剣士は自覚していた。 繋がった躰を揺さぶり、コックの首筋を舐め、いつもと違う何かに気がつく。 「・・・何だこりゃあ?」 行為の際、無意識に舐めていたコックの左の首筋には、少し大きめの絆創膏が貼られていた。 「・・・なあクソ剣士?テメェ昼間ルフィ達に何て言ってた?」 「はあ?・・・・・・・・・・・・」 質問に質問で返されたが、負けず嫌いの性か考えこんでしまう。 (昼間ルフィ達に言った言葉・・・?) 「病気じゃあねぇよ?」 「違う、もっと前!」 (前・・・?) 「・・・切れちゃいねぇよ?」 「どこまで遡ってんだよ!!アホかテメェ!」 言い返してやりたかったが、他に言った言葉が何なのか思い出そうとして何も言い返せずにいた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |