5 早朝から深夜まで、サンジにはあまり休む時間が無い。 それでも、彼は――――。 「おいクソコック」 不意に背後から声を掛けられる。 「・・・なんだ?まだ飲み足りねぇのか?酔いどれ剣士」 てっきり皆と一緒に出ていったと思ったが、記憶を辿れば、確かに出ていく姿は見ていなかった事に気づく。 「・・・」 「だ〜か〜ら!何なんだってんだよ!!何か?出入り口が分からない程の方向音痴に陥ったか?それとも痴呆か!?」 「・・・」 いつもなら喧嘩が始まってもおかしくは無い言葉を口にしても、ゾロはじっとサンジを見詰めていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |