6 「ゾ――――――――ロ―――――――――!サ――――――ン――――――ジ!」 「・・・・・・・・・ルフィ!?」 紛れもなく船長の声だ。 建物から少し顔を覗かせ辺りを見回す。 「なんで彼奴が居るんだ?」 ゾロは呆れ声を出している。 それもその筈。 「・・・何十人居ると思う?」 「・・・数えたくもねぇ」 大声を上げながら二人を探すルフィの背後に、数え切れない海軍がルフィを追っていた。 「今の内に逃げるぞ・・・」 「おう」 ゾロの提案に、サンジも同意する。 本来なら船長を助けるべきなのだろうが、生憎自分達の処の船長には常識は通用しない。 放っておいても問題はないだろう。 だが、サンジ達は己の考えが甘い事を知った。 「ゾロ〜サンジ〜そんな処に居たのか、逃げるぞ〜〜!!」 「「どアホ!!」」 [*前へ][次へ#] [戻る] |