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世界が、私に絶望を突きつけた。


海水が喉の奥に入り込む。
波に、身体を裂かれるのではないかと思った。
海面に沈む前に、船が海に呑まれていく姿が見えた気がした。
そしてそのまま、私の意識は薄れてしまう。



気が付くと、目の前に広がるのは絶望。

座礁し、最早原型すら無い船の残骸。
見慣れた仲間が、あちこちに倒れている。
「ムチゴロウ!!ケロ爺!!」
すぐに駆け寄り仲間の身体に触れた。
「・・・そんな・・・・・・嘘だ!!そんな訳が無い!」

夢だ。
そう思った。
そう思いたかった。





息を

していない。

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