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15:《家に帰えりたい》




コン コン
「誰だ」
「夕喜です」
「入れ」
「失礼します」
(夕喜は旺季に劉輝と遊んでいたらバレました♯)

中に入ると書き物をしていた筆を置いた旺季がいた

夕喜は旺季の傍に行った

「お久しぶりです、旺季様!(ニッコリ」
「あぁ、久しぶりだな夕喜」

旺季は夕喜を自分の膝の上に乗せた

「今日は随分と来るのが早いな」
「それはですね
昨晩、劉輝の所にお泊まりしたからです」
最後に内緒ですよと付け加えた

「そうか
楽しかったか?」


「はい!とても」
その顔は今まで旺季が見た中で一番楽しそうな顔だった

「そうか、それは良かったな」

「はい、主上にも優しくして頂きました」

ピキ


流石の旺季も夕喜のその言葉に固まった
旺季は内心あの王がありえない、王位継承候補を見つけると男女関係なく殺してきて、更に邪魔だと思ったら黒狼など風の狼を使って人殺しをさせる人だぞ
夕喜は旺季が固まったことすら気付かずにただニコニコと笑っていた


「夕喜、それは 本当か?」
王が優しくしたと



夕喜は旺季が王のしたことが信じられないとい表情を見て、何故そんな顔をするのか分からなかった


「本当ですよ
主上はお優しい方です」


旺季はにわかにそれが信じられなかった
当たり前の事ではあるが
あの狸爺が狸でなくなったと言われるくらい
信じられないことである


「それで、夕喜は王に何をしてもらったんだ」
「一緒に晩ご飯食べて、ご飯食べさせてもらいました!
 後、お風呂一緒に入ったり、夜も一緒に寝ました!」



流石の旺季でもそうか…としか返せなかった
旺季は王の子供である公子達を思い出し
【もしかして王は娘が欲しかったのか…】
思わざるおえなかった



そんな事を旺季が考えている時夕喜はキョトンとしていた


「それで夕喜
お前は今日はどうする?」

旺季の言葉に沈んだ顔になった夕喜

「主上が…今日も泊まれって…」

「だが、お前には、義父も義母も義兄もいるのだろう
一体どうする?」

「それは…うぅ…ヒック」
黎深や百合、絳攸の事を考えてついに泣き出す夕喜


「母様に会いたい
兄様と一緒にご飯食べたい
父様と一緒に帰りたいよぉ〜」



そんな夕喜を見た旺季は
王も酷な事をする
まだ、この子は5歳なのに…
母親がまだ恋しいだろう
その温もりの中に居たいだろう
この子は出仕じみた事をしていて
本来ならば義母と義兄と一緒に邸に一緒に居る筈である
なのにあの狸は!!!




王季は心の中で怒っていた
王に…そしてこの一番の原因を作った霄宰相に




旺季は未だに泣いている夕喜を抱き上げ
そして自分の部屋から出て府庫へと向かった
夕喜の伯父である紅邵可に会うために…





〜府庫〜

旺季から話を聞いた邵可は怒っていた
もちろん怒りの矛先は王季と同じである


そして泣きつかれて眠る夕喜を愛しく見た
この子は自分の娘の秀麗と同い年


そして、黎深を呼び

「黎深
私はこれから王とくそ狸の所へ行ってくるから君は夕喜を邸に連れて帰りなさい」
「兄上  一体何があったのです?」
「いいから
早く連れて帰りなさい。百合姫や絳攸が待っているだろう
それに、夕喜も早く会いたいだろうしね」
「分かりました」

そう言って黎深は夕喜を連れて出ていった



黎深がこのことを知ったら絶対に怒るだろう
王と霄太師のことを今以上に許さないだろう
そして、今回の事は自分も許せない
大切な姪を泣かしたのだから
だから、あれほど反対したのだ



そして、王と霄太師の所へ行った邵可は烈火の如く怒りを露にし
次があればもう二度と夕喜会わせず
自分も仕事(黒狼)をしないと言った










〜後書き〜
似非旺季と邵可だ〜
うん、この二人は難しい
口調わかんねぇ!!!!
特に 旺季!!!
マジで分からん
感想がある方又は誤字脱字を発見された方は
お気軽に掲示板もしくはメールにてお知らせください
では、ここまで読んで頂きありがとうございました!



08.10.16 修正


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あきゅろす。
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