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07:《紅家での初めての冬》




紗稀がこの世界に来て
紅家に拾われて夕喜となり早数ヶ月

年の暮れである
年が明けると夕喜は5歳になります(紗稀がこっちに来たのは夏です  by管理人)


ここ貴陽では朝からずっと雪が降っていました
そんな雪を邸のなかからじっと見ている子が一人いました
百合や家人達は忙しく走り回っています
夕喜の世話役の杞絽も例外ではありません
ですが絳攸は『何かすることはありませんか?』と百合や家人達に言いますが『何もしなくていい』と言う答えばかり返って来るので仕方なしに夕喜の所に行き隣りに座りました

絳攸ふと夕喜の方を見ると夕喜はずっと外を見ています
「夕喜、もしかして雪を知らないのか?」
絳攸の方を見て首を縦に振り
「アレって雪っていうの?」

「あぁ」
そしてふと絳攸は夕喜が何覚えていない事を思い出し『なんでまたボクは!!!!』と自己嫌悪に陥っていました


そんな二人の所へ百合がやって来ました
「二人して何してるのかしら?」

「あ!!母様!!!!!!」
ボフ(←夕喜が百合に抱きついた音

でも、絳攸は暗いまま

「あの・・百合さん
   ごめんなさい」

謝られても百合は何を絳攸が謝っているのか分かりません

「絳攸なにがごめんなさいなの?」

それで、絳攸は夕喜と話した事をそのまま百合に言いました


「そっか、確かにそれは悪いね。今度からは気おつけようね」

「はい」

「よし、じゃあちょっと外に出てみようか」

「え、でも外は寒いですよ、雪も降ってますし」

「そうだけど、夕喜に雪を触らせてあげたいじゃない。それに、夕喜を見てご覧」
夕喜を見るととっても目がきキラキラ輝いていた

「分かりました」



〜外〜

「わーきれー」
外に出てみるとそこは一面の銀世界です
夕喜は大はしゃぎです

「つめた〜い(笑)」

「風邪ひかなきゃいいけど」
そんな夕喜を見ながら絳攸一言

百合は微笑んでその光景を見ていた


夕喜が充分満足した頃百合が
「そろそろ中に入りましょうか」
と言ったので絳攸と夕喜は中に入っていった




ちなみに後から帰って来た黎深は百合からその話を聞き
次は絶対自分が夕喜と遊ぶと言っていたとか










〜後書き〜
ただ単に雪で遊ばせる所が書きたかった
今はこれから夏
暑くなる季節
それの、現実逃避がしたいがために書いたもの




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