Warm morning on cold night

高校生封神・ほのぼの甘



寒い…


夜、ベッドで横になりながら足を擦り合わせる

封真は用があるって言ってたから、絶対夜遅くなるし…。



はあ…。


布団の中に顔を突っ込む



「はやく封真帰って来ないかな……」

















そして朝、



「ん…ぅ…?」



温かい

それに僅かに体に重みがある


まだ重い瞼を開くと、すぐ目の前に昨夜必要としていた男が静かな寝息をたてていた




「ふうま…」




名前を呼んでも起きる気配無し


熟睡してるみたいだ



それに煙草の匂いもするからさっき帰ってきたばっかりみたいだし


起こさないでおこう




………と言いたいところだけど


俺はベッドの奥にいて、封真は手前にいる


封真が邪魔


つまり、学校へ行くことが出来ない
一応今日は平日だ



俺だってちゃんと高校は卒業したいし中退なんて嫌だ



だから拘束されている体から、なんとか腕を出して穏やかな顔で眠っている奴の頭を思い切り叩く


躊躇なんてしても無駄だ




「いっ…」

「どけ」

「ん…?あぁ、神威…おはよう」

「ん」



しぱしぱと瞬きしながら拘束を強められる

それにもう一度頭を叩きながら悪態を吐く



「バカ、学校行けないだろ」

「…もう、そんな時間か…」



やっともそもそとベッドから出た封真を確認してから俺も出る


そこで、封真が小さく「あ」と思い出したようにこちらを振り返った



「お前、寂しかったのか?」

「………は?」



突拍子のない事に、一拍遅れて間の抜けた声が出た



「俺が布団に入った瞬間に抱きしめてきたからな」

「そ…れは……寒かったから…」



少し気恥ずかしくてそっぽを向いて言ったらクスッと封真に笑われた



「そうだな」



…頬が熱いのは気の所為だ




fin.





第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!