僕と彼女の短い時間(短編) にぺーじ まぁそんな感じの語りを入れた所で今の状況を説明しよう。 隣に可愛い転校生がいる。 しかもこの町で初めて会う歳が同じの女の子。 ハイ、それだけです。 別に同年代のひとつ上と下の女の子より下心満々で話したい訳じゃない。 うん、絶対。 ただ普通転校生には気軽に話しかけて上げた方がいいよね。 「おはよウナギ」 気軽にあいさつする。 あくまで気軽に、緊張なんてしてない。 「さよならライオン」 ………これがファーストコンタクト? おはように対してさよなら? 「俺は砂川一輝よろしくね」 さっきのはなかったことにして自己紹介。 「さっき私が前であいさつした後自己紹介してたじゃん」 やばいよそういうタイプの人? 「まぁいいわ、園崎雪よ」 それだけ言うと顔を違う方向に向けこっち来ないでフィールドを展開する。 心も名前も雪だね。 [*前へ][次へ#] |