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novel


"…ココハ?"

「悪魔の世界へようこそ」

"…悪魔"

「そう。悪魔。そして君も…」

その先ハわかったッて思った
だからソノ悪魔は黙った

「食べな」

中学生くらいだろうか
そいつが赤黒い
大きなライチみたいな実を
差し出してきた
そいつは
目が死んでた
すべてに絶望した瞳

真っ黒な服装に
身を包み
受け取らないコトに
いらいらしているようだ

仕方なく
受け取り
その実を食べた

なんにも
変わらないが
景色がはっきり
見えるようになった

赤黒い泉が中央にあり
泉の真ん中に
木がはえていて
赤黒い実が
たくさん実っていた

「あれたくさん食べたら魔物になるから気をつけな」

中学生のそいつが言った

「あと、人間界で人、殺してきて」

そういうと手を引っ張られ下へ降りていった
そいつは鎌を投げつけシャブ中の男を指差して

「あいつの首はねれば簡単だから」

そう言って背中を押された
なぜか鎌をもっても違和感がなく
逆にしっくりきた
殺すことに違和感がなくなった

シャブ中の首をはねた

"あぁ…楽しい"

そこらを歩くやつらを殺し始めた

中学生のそいつも笑いながら参加している

魔界からたくさん悪魔が人間界にやってくる

殺しあいが始まった

みんな笑いながら鎌を持ち
首をはねていく

人間界は赤黒い実のようになった

人間界は赤黒い世界になった

悪魔がみんな魔物になった

殺しあいをするのに
喉が乾いて仕方がなくて
赤黒い実をたくさんほうばったから

中学生のそいつは魔物にならなかった

二人が残った

そして魔界に帰れないことを知り

二人同時に首をはね

この世界は天界しかなくなった

天界の神は嬉しそうに殺し合いをみていた

殺し合いの間中天界の扉は開いていた

そして殺し合いに幕がおり
天界の扉も閉じた

また神は悪魔と人間をつくり
殺し合いをさせるのだろう

殺し合いが神の楽しみなのだから…

神は赤黒い実をかじりながら
薄気味悪い笑みを浮かべ
ゆっくり次の殺し合いの
準備を行っている

神こそが魔物であった。


[マエ][ツギ]

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