childhood's dream and the present wish
小さい頃は、早く大人になって、お父さんの役に立ちたいって思っていた。
そして今。
その願いは叶えられて…私はお父さんよりも年上になろうとしている。
成長することを望んでいた昔。
なのに今はそれがとても怖い。
年を重ねてお父さんよりも老いていく私を…そんな私をお父さんは娘として認識してくれるのだろうか?
不安になる私を、大きな手が抱き止めてくれた。
「大丈夫。シャーネにとってお父さんはいくら年をとらなくても、大事な『お父さん』なんだろ?
それと一緒さ。
きっとお父さんにとっても、シャーネは大事な大事な娘なんだ。
それに俺もいる…不安になることなんてないよ」
―――ああ、そうか。
それでいいんだ。
ありがとう。
私はそう伝えると、彼の首にそっと両腕を絡めた。
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