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*キミガホシイ(吉良)

優しい瞳


可愛らしい唇


できることなら



それを独占したくて…。





“キミガホシイ”







最近三番隊に移動になった権兵衛君。




細かい事に良く気がついて、たくさんある仕事をこなしてくれる。



僕よりも少し背の低い君が頑張る姿はどこか心配で護ってあげたくなるほど可愛らしい。



「権兵衛君。いつも助かるよ、
だけど頑張りすぎて体調、崩さないでね?」

『ありがとうございます!
でも私なんかまだまだですよ、吉良副隊長こそ少しはおやすみになってくださいね?

私に出来ることがあるなら何でも言ってください!』


「…ありがとう。」


君に出来ること、
僕をみてほしい。
…一人の男として。



ただ「好きだ」と言ってしまえばこんなに悩まなくてもよかったのかな?



君は僕じゃなく違う人を好きになった。



よりによって、
僕が世界で一番嫌いで、
最も尊敬、憧れる存在に。


『ぃ、市丸隊長っ!!』

「…権兵衛ちゃんやないの、そないに息きらしてどないしたん?」

『ゃ、あの、市丸隊長が見えたので…っ、特に用という用事は…///』

「ふ〜ん。

…ボクに会いに来てくれたんや?

それは嬉しいなぁ〜。」





こんな会話も日常でよく見る光景になった。


もちろん隊長は権兵衛君の気持ちに気付いていて、


…僕の気持ちにも気付いている。


隊長はわざとらしく目線を僕に合わせ彼女に手を伸ばす。



頭を撫でられた君は僕にみせたことのない照れた笑顔で朱い顔を俯かせる。



その可愛らしい笑顔は僕に向けられたものではない。



けれど僕にはその笑顔を奪い取る力もなければ、資格もない。君が幸せならと願えたのは最初だけで。







今は僕の中に君が、
君の中に僕だけが、









それを望むのはいけないことですか?



出来ることなら


この手で


君を暗い部屋に閉じ込めて


手足を拘束して


隊長にだって気付かせないように



その優しい瞳を潤わせ



可愛らしい唇を僕のそれと合わせて




深く、深く、…




例え気持ちがここになかろうと



苦痛に歪むその顔さえも愛しいと思える日を願い…








-終-


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なんじゃこりゃ;

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あきゅろす。
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