卯ノ花姉弟シリーズ
尺魂界のクリスマスは飲み会?
「尊くん!今日ね、何にも予定なかったらでいいんだけど女死神会の飲み会にゲストとしてきて欲しいの!」
そして今に至る。
姉が出席すると聞いていた飲み会にまさか自分までが招かれるなんて、
尊の頭の中はそのこといっぱいであった。
何故自分が呼ばれるのか。
自分は何をすればいいのだろうか。
ただ普通に飲み会としょうされるように出される酒を少しの会話と共に飲み続けていいものか。
酒は嫌いじゃない、むしろ好きだ。
だがどうしても女の子のいる席での飲酒は控えたい。
それは自分の酒癖の悪さを知っている者ならば同感なこと。
たしなむ程度なら…そう思い尊は酒を口へと運ぶ。
----二時間後----
『ふっ、ひっく、へぇ〜乱菊さんも大変なんですねぇ〜』
「でしょ〜!尊もそう思うでしょー!!」
完全に出来あがっている二人。
乱菊にいたってはいつものことだ、と済ませられるのだが今日は違う。
あの卯ノ花隊長の弟でたくさんの死神に人気のある尊が目の前で滅多に見れないほど隙だらけで酔っ払っているのだ。
「尊くん!!私ともお話しようよっ!」
「ねぇねぇ!あたし横に座ってもいい!?」
「私今代わったばっかりよ!」
尊の気付かぬところでこのような争いも出るわけで。
しかし尊は気付かない。
卯ノ花は少し離れたところでこの様子を見ていた。
「卯ノ花隊長!」
「…どうしました?」
「いいんですか?!尊くん?」
「そうですね、すこし放置し過ぎましたか…ですが、皆さんも喜んでいることですし、年に一回ですしね。」
「そりゃあ喜んでますけど…清音もこの日を楽しみにしてたみたいだし。」
「尊が人に好かれることは私も姉としてとても嬉しいことです、今日はどこぞの隊長達もいませんからね(黒笑」
「……;」
拝啓皆様。
卯ノ花隊長はお優しいです。
おそらく朽木隊長、市丸隊長、藍染隊長、日番谷隊長、更木隊長、涅隊長…以外には。
勇音はやっぱり、卯ノ花隊長を敵に回してはいけないのだと酔いも醒め、あははと笑う尊をみて思うのであった。
end
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