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卯ノ花姉弟シリーズ
姉の憂鬱@
【卯ノ花姉弟・姉の憂鬱@】


−−ポツポツ−−

「もー!いやっ!!」

「副隊長、落ち着いてください;」



尺魂界も梅雨に入り、ここ四番隊では副隊長の勇音が梅雨独特のだるさに仕事放棄。
それを宥める平隊員。

いつもなら声をかけるであろう隊長の卯ノ花も伊江村も回診に、オマケに花太郎まで薬草探しのお使いにでており隊舎にいない。

そのせいか少しだらけた雰囲気の四番隊。


しかし、勇音の仕事放棄にはもう一つの理由がある。
それは、回診に出ている隊長の卯ノ花。

弟をとても可愛がっている彼女は今、

不機嫌で仕方がない。

そのとばっちりを受けるのは副隊長の勇音なのだ。
とばっちりといっても、一日中独り言という名の愚痴を聞かされたり、
少し霊圧のあがった黒い笑顔の卯ノ花と多く時を過ごすくらいのこと。

ちょっとばっかり我慢すれば何とかなりそうなものだがこれが相当きついらしい。(精神的に)

「尊くん関係でなんで私がっ!」

そうなのだ。

不機嫌な理由はすべて弟・尊によるものがほとんど。

悲しいかな…尊の文字が出てくれば話を聞いてしまう平隊員。

「あのー、尊四席がどうされたんですか?」


よくぞ、聞いてくれましたっ!といわんばかりの形相でそちらをみる勇音に若干引く平隊員。
勇音はそんなことおかましなしに話しだす。


「実は夏に向けて尊が何かを計画してるらしいのよ!九番隊の檜佐木くんと一緒に!」


檜佐木と尊が仲のいいことはみんなが知っていること。
では何故それに姉である卯ノ花の機嫌が悪くなる要因があるのか?



それは簡単なことだった。



「それが、どうも二人だけじゃなくて!
三番隊の吉良君、五番隊の桃ちゃん、六番隊の阿散井君、十番隊の隊長・副隊長、十一番隊の斑目さんに綾瀬川さん。
し・か・も!!
吉良君と阿散井君の話を聞き付けて、市丸隊長と朽木隊長も飛び入り参加するって話なのよっ!


これ!どう思う!?」

「どう思うって言われましても…;賑やかで楽しそうなんじゃ…?」

「違うのよっ!!
楽しいかもしれないわ、でも問題があるのよ!
二人で計画して居た事に問題はなかった。
それから増えていく参加メンバーよっ!」


確かに。

吉良、阿散井、松本、日番谷、斑目…この五人は解りやすいくらい尊に好感を持っている。
それプラス、市丸と朽木。


この二人、市丸と朽木。


明らかに参加するのはおかしい場違いなところに参加しようとしている時点で尊に関わっているのがよく分かる。

「市丸隊長とは前にも何かあったらしいし、朽木隊長もバレンタインのことがあるしで、隊長は最近とにかくっ!黒いの!!」

「はぁ;」

平であるこの隊員からしてどうにもできないこの問題。

そのとき感じる背後の黒い霊圧…



「…勇音?何の話です?」


そこにはニッコリと笑顔の卯ノ花お姉さん。


「自分は失礼しますっっ!!!;」


入り口付近の平隊員は、


逃げた。





弟大好き卯ノ花烈。

そんな弟は死神に大人気。

お姉さんの憂鬱は取り除くことができるのか!?


次回「卯ノ花姉弟・姉の憂鬱A」乞うご期待っ!



(修「続くのかよっ!?」)

(尊「俺、出てないんだけど;」)



end


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あきゅろす。
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