[携帯モード] [URL送信]

卯ノ花姉弟シリーズ
頼まれごと
一角視点


「おい、弓親!隊長知らねー?」


「さぁ?隊士連れて稽古にでも行ってるんじゃない?」


「なんだよ、稽古じゃ当分帰って来ねぇな;」


チッ、と舌打ちする俺に、「珍しいね、一角が隊長に用なんて。」


朝からずっと鏡を見てる弓親が聞いてくる


「尊だ、尊。書類持ってくるから隊長を椅子に座らせとけってよ、」


「あぁ尊がね-。」


弓親…テメー興味ねぇんなら聞いてくんなよ(怒


「(あ〜早くしねーと尊が帰って来ちまうじゃねぇか;)」



一角回想
---

「ただいま〜あれっ?ちゃんと隊長いるじゃん♪」
笑顔で書類を隊長の所まで持っていく尊

その足で俺の席の前に来て俺の手を取り満面の笑みで


「さっすが一角だね!!一角に頼んでよかったよwこれからも頼りにしてるねv」




手を取り満面の笑みで…



“頼りにしてるね”


“頼りにしてるね”



“頼りにしてるね”








ブブッーーーーー///!!!!!!!



「(ヤベッ///)」
ついつい自分の世界に入っちまった;













「一角、鼻血出てるよ。」






はい、ティッシュ。と差し出された方を見てみれば



「泊ク///!?!?!?」





更に増す鼻血。
俺今、すげーカッコ悪くね;!?
後ろで「まったく、一角は美しくないね(呆」なんていってる弓親を後でど突いてやろうと思う。



「やっぱ隊長いなかったか。」



ガッカリ、と肩を落とす尊
「わ、悪ぃ…」
俺が自分を責めてることに気付いたのか尊はキョトンと目を丸くさせ、あははと笑った


「別に一角のせいじゃないよ♪仕事しない隊長が悪いんだしさ。つか、なんで鼻血出してんの?エロ本でも読んでた??笑」


ケラケラ笑いながら手際よく俺の血(鼻血)を止血する(鼻血ごときにもったいない…溜息…by弓親)


ホント治癒力がある十一番隊員なんて珍しいぜ。さすが卯ノ花隊長の弟だな


「たけちゃんのそれ、いつみてもすごいよね〜v」

いつの間にか尊の背中からヒョコッと顔を出すピンクのガキ。


『やちる?隊長と一緒じゃないの?』

や「剣ちゃんけいこばっかりで遊んでくれないの…、だからツルリンに遊んでもらおうとおもって♪でもツルリン血だらけ〜wあははwおっかし〜♪」



………………こんの糞ドチビが!!!!(怒
どっからか湧いて出たと思ったら尊の背中で!


しかも、尊の前で俺を貶すなんざいい度胸じゃねぇか(怒


角「おいこら(怒!ガキはガキんとこで遊んでろっ!」


『どうどう;で、やちる、隊長いつごろ帰ってきそう?』


や「う〜ん…わかんない♪それよりたけちゃんあそびいこーw」

って今尊が俺の事なだめたよな?!てかガキも俺を無視か!?くそ〜っ;!!


弓「ダメですよ、副隊長。尊にも仕事あるんですから」


や「え〜そうなの??たけちゃんあそんでくれないの??」


角「ダメに決まってんだろ。(ザマーミロ++)」

俺様を無視した罰だ++
尊は今から俺と隊舎で仕事すんだよ♪



『…かっ…』


「「か?」」


『かわいいっw!!やちる!俺と遊びに行こうぜ!!大丈夫だ!仕事なら一角が俺の分までしてくれるはず!!』


は?





『ね!一角w』


角「なっ!?!?(なんだおい!?いきなり;!でも尊にそんな笑顔で頼まれちまったら・・・・)ぉ…おう///」




言っちゃったーーーー;;!!!!!(がーん;




『ほらね♪じゃあーどこ行こっかw乱菊さんも誘って甘味屋さん行きます?』




あははははははは




遠くなる笑い声…





バタン。





閉まる扉…






弓「行っちゃったけど、馬鹿だなー一角は。うまいこと仕事押し付けられちゃって。確かに最後の笑顔は美しかったけどね♪」


角「くっくそ…Σ!!!」



まさかと思い尊の机を見やると山ほどある書類。


ほとんど書類仕事をしない十一番隊で唯一仕事をきちんとするのが尊。

そんなわけで尊の机には他の隊員よりも確実に倍の書類が置いてあるわけで…




もちろん弓親も手伝う気は更々なく俺一人でこの書類を今日中に片付けたのは夜中の四時…







End


















次の日、尊が来る前の十一番隊にて







「まったくでっかいクマなんかつけて一角、美しくなさ過ぎる。」




「て、てめーが、て、手伝わなかったからこんな事になってんだよ…ねむっ」




「あ!そうそう、昨日僕が隊舎から帰るときに偶然尊と会ってそのまま飲みに行ったんだけど、」



「な!?尊と飲みに行ったのか!?弓親!!まじ許さねー(怒」


「まぁ、聞きなよ。それで飲んでたら「今日は一角に悪い事しちゃったから今度ご飯でも奢るかな〜」だってさ、

うまく頼めば手作りのなんかとか食べれるんじゃない?
卯ノ花隊長に料理習ってるって話しだし。」



「…まぢか?…」



「まぢ。」

























ブブッーーーーー////!!!!











「どんな妄想したのさ;」







尊が来たときには一角は出血多量で四番隊にて気絶中。
結局尊とお昼を食べたのは弓親だったのでした。








Endw

[次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!