ページ:2 『醤油…』 「はい♪」 周りを見渡していたら目の前に差し出された醤油。 「あ、ありがと…」 何も言わなくたってわかる。 時に感覚もシンクロするくらいなんだから…もう、わかるでしょ? 好きな物だって 好きな事だって 好きな場所だって 何が必要で 何を求めているのかだって あたしは知ってるよ。 仕草や癖だって 何でも、 「何も言ってないのによく分かったね」 「当たり前でしょ?だってあたしはレンのお姉ちゃんだもん」 知ってるよ、 双子だからとかじゃない。 姉弟だからとかじゃない。 知ってる。 何よりもアナタが 好きだから。 |