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short(mix)
鳳長太郎の悪い夢 *








R18、無理矢理表現注意です
大丈夫でしたらお進みください
















「お願い、戻ってきて……」


「……長、太郎…」




鳳長太郎。中学の時の同級生で、放課後廊下を何気なく歩いていたら音楽室でピアノを弾いている彼を見かけ、優しい音色に惹かれて俺は彼との接触を図り彼と知り合った。音色通りに彼は優しく、俺はどんどん彼に夢中になる。しばらくして気持ちが抑えられなくなりダメ元で告白をしたら自分も好きだと言ってくれて俺は長太郎と付き合う事になる。付き合った後も彼は優しく、俺を大切にしてくれた。
高校も俺は苦手な勉強を頑張り、彼と同じ高校に無事入学出来て彼との間も問題なく、むしろ高校に上がりもっと愛が深まった。
しかし、父親の海外転勤が決まり俺は留学することになり遠距離になってしまう。
最初こそ毎日連絡を取り合い、電話もたまにしていた。けど、受験シーズンになってからは連絡が疎かになり、大学に入る頃には全く音沙汰がなくなってしまった。
きっと新しく彼女でも出来たのだろう。俺の方はしばらく忘れられそうにないと落ち込んでいたら、学部が同じの、彼女も親の転勤で日本から留学したとゆう女性に話しかけられ気づけば彼女と行動することが多くなっていた。そして彼女から告白され、長太郎の事が未だに忘れられない俺は断ろうと思っていたが、逆にここで断ればずっと前に進めないと思い最初は彼女を利用するようで悪いが、彼女を好きになっていこうと付き合うことにした。
しばらくして父親がまた日本に帰ると言い、こっちに残って一人暮らしでもよかったが、なんだかんだ日本が恋しかったので日本で一人暮らしすることにした。彼女も一緒に来るかと誘ったのだが、まだやる事があると言っていて遠距離になってしまったが、それが終われば日本に来ると言っていたので少し待って彼女がこちらに来る頃には一緒に暮らそうと思っている。

とりあえず一人暮らしに必要な物は揃え、やっと落ち着いたので少し時間は遅くなってしまったが、近くのデパートで服を買いに行こうと出かける。



「あ、あの…!」



腕を掴まれ懐かしい声が聞こえ振り返ると背の高い男性がそこに立っていた



「え、長太郎…?」



名前を呼ぶとぱああと表情が明るくなる



「やっぱり…君だったんだね、日本に帰って来てたの?」


「う、うん。ほんの最近だけどね。こっちで一人暮らしすることにしたんだ」


「今日は、何してるの?」


「服買おうかなって」


「それだったら好きな服選んで俺がプレゼントするよ」


「い、いや、悪いって…」


「一人暮らし祝いってことで、それに久しぶりの再会だし俺がそうしたいからいいんだよ」



そう言うと長太郎は俺の腕を引き歩き出す。
欲しいの選んでと色んな店を回ったが、長く付き合わせるのも悪いので次に入ったお店で黒いニットにジーンズパンツを選ぶと「それだけでいいの?俺さっきのお店で君に絶対似合うと思ったの見つけたからそれもプレゼントしていいかな」と結局自分が選んだ上下一枚ずつと長太郎が選んだ白いタートルネックと緑のカーディガンをプレゼントしてくれた。こんなに貰っていいのかと心配になったが、長太郎が嬉しそうなのでありがたく受け取ることにした。



「中高の時から服の系統変わってないんだね」


「シンプルなのが着やすいから」


「そうだね、君は綺麗な顔をしてるからシンプルな服似合ってると思う」



そう優しい眼差しで言われ、まるで付き合ってた頃と変わらない対応についドキっとしてしまい目を逸らす。



「…ええっと、時間大丈夫なの?だいぶ付き合わせちゃったけど」


「用事もなく出かけてただけだから大丈夫だよ。それよりお腹空いてない?ここもうすぐ閉まるだろうからどこかレストランで…」


「お、俺ん家近いし俺の料理でよけりゃあ作るよ」



また奢ると言いだしそうなので、すかさず長太郎の言葉を遮る。しかしさりげなく家に誘うようなことを言ってしまったことに後悔する



「久しぶりに君の手料理が食べれるのかあ、楽しみだなあ」



にこにこと嬉しそうな彼を見ていると撤回出来ずに俺の家に向かう



「相変わらず美味しいなあ君の料理」



本当に美味しそうに俺の振る舞った料理を食べる長太郎。向こうで教えてもらった料理も出してみたけど味に問題ないようでよかった



「口に合うようでよかったよ。それにしても、中学の時から大人っぽかったけど更に大人びたね」


「ははっ、君こそ、あそこで見かけた時まさかなって思ったもん。背も伸びてるし」


「それでも長太郎は越せなかったけど」



からかうように言うと困ったように笑う。
まるで付き合った頃と変わらないなあと懐かしむ。
昔話に花を咲かせているといつの間にか0時を回りそうだった



「ご、ごめん…こんな遅い時間まで」


「いいんだよ、俺も話に夢中になっちゃってて時間忘れてたし、大学ここから近いって言ってたよね?君さえよければ今日は泊まっていきなよ」


「え、いいの?」



気にしないでと片付けようとすると俺がやると言われたので「プレゼントのお礼、これくらいやらせて」と先にお風呂使っていいよと勧める

片付け終わり、しばらくして長太郎がお風呂から出てくる。


「俺も入ってくる。寝室はあっちだから先に寝ててもいいよ」


ベッドは一つしかないけど、俺はソファで寝ればいいかと長太郎を残して浴室に向かう

お風呂からあがりリビングに行くと長太郎の姿はなかったので先に寝たのかと寝室に行くとベッドに座ったまま俯き動かない長太郎がいた



「長太郎………?」


「……………」



反応しない長太郎をもう一度呼び肩に手をかけるとその腕を掴まれぐるりと押し倒される



「えっ、な、なに!?」


「そこの写真立ての君と一緒に写ってる女性、………誰」



眉根を寄せ震える声で聞く長太郎の目線の先には留学先で出会った彼女との写真が立てられていた。
そうか、長太郎にはまだ言っていなかった。彼女のこと…



「彼女は、向こうで知り合って今お付き合いしてい……」



言い終わる前に長太郎の掌によって口が塞がれる



「嫌だ……聞きたくない…ッ」



目を強く瞑り、苦しそうな顔をする長太郎。
しばらく静かな空間が続き、やっと手を離したかと思うと両手を頭の上に纏めて掴み拘束し、



「!?ちょ、長太郎…ンっ、」



反対の手で中心を弄られる



「ま、待って、はァっ…待って長、太郎」


「待たない」



そう言いパンツの中へ手を忍ばせる



「ん、あッ…んん」


「ねぇ、ここ使ったの?あの子とそうゆうことしたの?」


「や、やめ……ぁ、ハァ…」


「俺は…ッ、ずっと君の帰りを待っていたのに…!」


「だって…長太郎、ずっと連絡…んっ、くれ、なかった…だから、別れたんだって……ぁあッ…思っ」


「それは、連絡するたび君に会いたくなってしまうから、そう思っても仕方がないことだって分かってるけど、でも、俺が君を迎えに行けるまで我慢しようって…!」


「ア、も、もう離して…ッ、
ぅ…ン!!あぁぁぁーーっ!」



限界が近くなり長太郎はより一層手の動きを早め、俺の抵抗は虚しく呆気なく達してしまう。下半身が麻痺し、快楽の余韻に浸りたくなるところをなんとか気持ちを切り替える



「はッ、はぁ、はぁ……も、もういいだろ。彼女と付き合ってる事実は変わらないんだから、もう離して」



そう言うと長太郎は両手を拘束していた手を離し諦めたかとホッとしているとズボンとパンツを同時に脱がされギョッとする間も無く晒された俺のを信じられないことに長太郎は咥えた



「ーーーっ!!!?な、なにして…ッ」



形に沿うように長太郎の舌が動き俺は長太郎の髪を掴む



「や、やだ……長太郎っ」



吸ったり、先端を舌で弄ったり奥まで咥えた後、俺の精液と長太郎の唾液が混ざった液を後孔に入れられる



「ひっ……!ぅ、ぁああ」


「やっぱり、久しぶりだからキツイね。自分で弄ったりしなかったの?」



楽しそうに聞く長太郎。もう彼には俺の言葉は聞こえないらしい。
お構いなく指を増やし奥へ進める



「確か、ここが好きだったよね」



ある一点を擦られ腰が跳ねる。昔通りに反応したのが嬉しかったのか長太郎はそこを攻め続け、俺自身はさっきイったばかりとは思えないほどまた勃ちあがっていた。俺も無意識に懐かしい感覚に歓喜しているのかもしれない。けど、こんなことを続けるのはきっとよくないに決まっている。止めなきゃ。
長太郎を、止めなきゃ。

そう考えている内に長太郎は俺の後孔から指を抜き代わりに長太郎のが当てがわれ、今までになく焦る



「長太郎!これ以上は本当にダメだって!」


「……今更…やめれないよ」


「今なら間に合うから、今やめればこのことはなかったことにして今まで通り接するよ。けど、このまま続けるんだったら俺は君と縁を切る」



長太郎の動きがピタリと止まる。



「だから、友達としてまたやっていこう?」



「え……」と言う声がわずかに聞こえた。
瞬間、怒りとも悲しみとも、はたまたどちらもか、今までに見たことのない表情をする長太郎。
ああ、俺は余計なことを言ってしまったのかもしれないと思った時には遅かった。



「ひっ、あぁぁぁアア!ぁ、ああっ!」



一気に再奥まで貫かれる



「はっ、ああッ…抜いてッ!んああっ、抜いて長太郎!」


「友達…?冗談だよね?俺は君と恋人でいる以外の選択肢は最初からないんだよ?」


「や、やめッ!……あぁぁぁぁっ…!あッ、あぁんダメぇ!」



俺の名前を呼び続けお構いなしに中を刺激し続ける。俺は無駄だと分かりながらも抵抗をやめない



「止まれ!ぅ、あ…!ひぁぁぁあン!と、止まっ…て……ーーアぁっ…」


「んっ……はぁ…」


「ちょ…う…たろお……っ!」



限界が近くなってきた頃、長太郎は俺の腰を掴んでいた手を俺の顔の横に手をつき、覆い被さるように俺を見つめる



「お願い、戻ってきて……」


「……長、太郎…」



熱い雫が垂れてきて俺の頬を滑り落ちる。
一瞬、時が止まったように感じた。
気づけば無意識のうちに俺は長太郎の背に腕を回していた。長太郎は驚いたように俺の名前を呼ぶ。
そうだ、彼はいつでも優しくてきっと俺にこんな事をしてしまったのも後で深く後悔して傷ついてしまうような人だ。そんな彼の正気を保てなくしてしまったのは俺で、そんな彼を今度は俺が優しく迎え入れなきゃいけないんじゃないか?
腕の力を緩め、俺からキスをする。
気持ちが落ち着き正気に戻ったのか長太郎は顔を青くする



「あ……俺、俺なんて事…」



腰を引き慌てて俺の中にあるモノを抜こうとするので脚で長太郎の腰を抱き阻止する



「長太郎…続けて?」



驚いた顔をしたかと思うと愛おしそうに俺の名前を呼び深いキスをする。口内に入る熱くて柔らかい舌に俺の舌を絡ませ精一杯長太郎に応える。
腰の動きを再開し、さっきよりも激しく突かれる



「ふ…ン、あぁぁぁん…っ!はげしっ、アッ、ちょおたろ…!長太郎……あぁん!」


「好きだ…っ!離さない…もう」


「あ、あぅ……んあぁアあ!…イク!ぁ、イくッ……!」


「一緒に…ぅ、ーーーッ!」



俺の好きなところを激しく突いて奥に熱い何かが広がると同時に俺も限界とばかりに白濁を飛ばす



「っ!!ひアぁぁああーーー!!」



絞り出すように腰を振り続け、全て出し切ったかとゆうところで俺の意識は飛ぶ。意識がなくなる直前優しく長太郎がキスをしてくれていた気がする…






-------




「……ろう、…長太郎!」



名前を呼ばれ目を覚ますと愛しい姿が目に入ると同時に昨日のことを思い出し飛び起きる



「あ、あの…えっと…」


「おはよ。今日大学何時からなの?」


「え?お、おはよう…。昼限から…」


「それじゃあまだ時間に余裕あるね、シャワー浴びてくる?俺朝食作るから入ってきていいよ」



彼の様子があからさまにおかしい。まるで昨日のことがなかったかのような…
朝食を作りに行こうと立ち上がり方向転換しようとした彼の腕を掴み呼び止める



「あの、昨日は…ごめん……俺、どうかしてた…」



キョトンとした表情をしたかと思うと彼はプッと笑い出す



「どうしたの長太郎?そんな顔して」


「ど、どうしたのって、君には新しい恋人が出来たのに無理やりあんなことしちゃって…」



更にアハハと耐えられないと言ったように笑う彼



「俺の恋人はずっと君じゃないか」


「え、だって写真…」



昨日そこにあったはずの写真立ては跡形もなくなくなっていた。



「あ、あれ…?」


「悪い夢でも見てたんじゃないの?早くシャワー浴びて目覚ましてきなよ」



彼のいつも通りのこの態度、消えた写真立て、確かに最近疲れてて悪い夢でも見てしまったのかもしれない。



「そうだ、今度さっそく長太郎が選んでくれた服で出かけたいと思ってるんだけど次の日曜空いてる?」


「空いてるけど…」


「じゃあ俺のために空けといてね。ふふっ、久しぶりにデート楽しみだなあ」



そうワクワクと言った表情の彼、
そういえば、日本に帰ってきてからお帰りって言ったっけ、
呼ぶと「ん?」と首を傾げる



「おかえりなさい」



そう言い、たち上がり彼の身長に合わせ額にキスをすると彼は何故か眉を下げて笑い、答える



「………ただいま…」











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