「………(し、集中できない…)」


2つの机を合わせて、前に座っている森君ばっか気になり勉強に集中が出来ない。

何とか1枚は出来上がったけど、残り後1枚やらないと帰れないという…最悪なことだけど、森君と2人きりになれたことだけでそんな最悪なことが忘れられる。

森君は自分のクラスで出た課題をやっていた。

柄もなく白いシャーペンを紙にすらすらと走らせ、問題を解いていく。



その姿にドキ…と胸が高鳴る。

何してもかっこいーなあっ。


だけど、告白なんて出来ない。


だって、
森君には彼女が居るんだ。


「智二(ゆうじ)、発ーけんっ」


廊下から高い声と共に閉めきられていた教室の扉が開いた。

そこに居たのは森君と同じクラスの林さん。

いつも長い髪を2つ結びにし、巻かれている。

心の中で噂をすれば、早速、森君の彼女さんのお出まし。


いつ見ても綺麗で美人。

膝上20センチ以上のスカートから見える細いふともも。

グレーのぶかぶかなカーディガンを着て、その下からちらりと覗かせる学校指定のスカート。


女の私からしても林さんは制服をお洒落に着こなしている。






[←][→]

4/5ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!