なんで、彼に勉強を教えてもらうことになったのかは30分前に遡る。


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今日の数学の授業に出されていた宿題を忘れて、その罰ように数学の先生に渡されたのは


『はい。+2枚追加したからね』


5枚ほどの数学の問題用紙。
ちょ…、これは夏にもらった4枚半よりも半分多いぞ。


『先生、私を殺す気ですか?』

『あー…。
お前、数学嫌いだもんなあ』


私が持っていた問題用紙をぺらりとめくり『こりゃー、一人でやったら2日かかるかもな』と笑顔で付け足した。

何で笑顔なんですか…。
ツッコミ所がありすぎて、もうわかりませんっ。

嫌そうな顔をしながら、持っている問題に目を通す。

1問目からわからなーい……てありですか?


『誰かに教えてもらいながらやったら?』

『………へ?』


あ…、それがあるか。けど、私の友達はほとんど数学が不得意。


『誰か数学得意な人居ませんかー?』

『例えーば…、あいつは?』


先生が指を指した方向を見るとちょうど職員室に来ていた…優等生の森君。

…………て、


『無理でしょー。優等生君が教えてくれる訳ないですよ』


苦笑いをしながら、先生の方に視線を移す。

森君は塾に通ってると思うし、私なんかに勉強を教えてくれる訳なんかない。





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あきゅろす。
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