妄想少年 「ッ…」 「ンッ…!!いと…ッ」 「三橋…キツい…ッ、力抜いてッ…」 「ふぁ、あ、…無理…ッ、いとぉ…もっと…ッ」 「うッ…ミツ…ハシッ…!!」 「何よ」 「…へ?」 俺を覗き込む三橋。 屋上を吹く風に髪の毛が揺れる。 アレ?今までのは何? さっきまでの甘ったるい感じは? 素っ裸だった俺達は? 夢…………。 「ヨォ、イトー。オメーなに寝言で人の名前呼んでんだヨ?」 「ん…!?い、いや、何でも無いよ…アハハハー」 「ハハーン、分かったぞ」 ギクリ。 「な、何をだョ」 「オメー、俺様にコテンパンにやられる夢でもみてたんだろ?」 「う〜ん…。どっちかって言うと、三橋が俺にやられる夢だったかな」 「んだとぉッ!?ナメんなカッパ!!俺はオメーの夢の中でも最強じゃ!!」 ゲシゲシと俺を蹴ってくる三橋。 そうか、夢だったか。 ハァ…病気かな、コリャ…。 END |