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アイシールド21
誰がこまどり殺したの?



「もー!いい加減にしてよMr.ドン!!」

「どうしたrobin?」

「robinじゃない!!
いくら160cmだからってこまどりみたいにちっさくない!!」

「哀しいなぁ、哀しいぞrobin。
どれだけ喚こうとお前の身長は変わらん。
それに俺から見たお前はこまどりの様に小さいさ。いい加減自分のサイズを誤魔化そうとするのは止めるんだ。」


どれだけ瑠璃子が叫ぼうとMr.ドンからすれば本当に小鳥のさえずりに聞こえるのかもしれない。


逆に騒いでいる瑠璃子を柔らかな力で押さえて沈みそうな程柔らかなソファに座らされる。


だがここで負けたらMr.ドンに自分が本当に小さなこまどりと認識されてしまう、それだけは避けねば。

子供の様に扱われてあだ名まで可愛らしくて、いつもMr.ドンの傍にいる綺麗な女性に敗北と言う二文字を貰い続けた。





もうそんなのは嫌なのだ。






あなたの腕という籠に囚われてみたい。








頭を撫でてくれる優しい掌も好きだけど、あの逞しい腕に抱きしめられてみたい。








マネージャーとして傍に居すぎたせいか、いつも思わせ振りな態度をする彼のせいか、そんな欲ばかりが溢れて止まらない
「良いではないか、可愛いらしくてお前にぴったりだぞ」

そんな風に慰められても嬉しくないっ!
…でも他の女の人にはそんなこと言わないから
少しだけ、嬉しい(矛盾してる)

「やだやだやだー!!
robinなんてやだっ可愛いなんて言わないでっ!!
わたしは妹じゃないもんっ!」


嗚呼、困らせたくないのに。
じわりと浮かんだ涙が溢れそうになって下を向いた。
ひとりの女として見てほしいのに、気付いてくれなくて。


「当たり前だろうrobin?
お前のような愛らしい妹持った覚えはないし、流石の俺にも妹を愛するような性癖はないぞ。」

「また可愛いって言った!!
…ってあ、あああ愛する!?」


伏せた頭をバッと音がしそうな程跳ね上げた。
(拍子に堪えていた涙が溢れたが気にしていられない!!)
彼は今なんと言った?

「愛している」

「…っ!!」
不意討ちだ、そんなの。
その言葉をわたしがどれだけ言えずに飲み込んだか、どれだけ欲しいと願ってやまなかったか…
全部知ってるんだぞって顔で、そんなこと言われたら……


「…ずるい。」

「何がだね、robin?」




robinと言われても怒る事が出来なかった。

だって飽きる程聞いた何時ものからかう様な口調じゃなくて、なんだか甘い…砂糖菓子みたいに優しい色の声。


「わたしも…だいすき、です。」
小さく、本当に耳を澄ませていないと聞こえないような小さな声。
震えてみっともなかったけど…
それでもMr.ドンが笑ってくれたから良しとしよう。



誰がこまどり殺したの?

わたしの心臓を撃ち抜いたのは世界を統べる彼でした!


・*・・・・*・・・・*・・・・*
あとがき

…やっちまった!!

夜中に寝惚けて書いた設定の中にこまどりヒロインとか書いてありまして…(汗)

某有名詩歌のこまどりのお話から取ったらしい…(^^;

作中に出てくるrobinはこまどりの英語です。
Mr.ドンからみたら大抵の女の子はちっこいんだろうなぁ…という妄そu(ry
体格差ハァハァな管理人としては物凄い嬉々として書きました!!←

っていうかMr.ドン名前呼んでないし!
変換の意味ない!!




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