[前]夜空舞う、銀の蝶
4
隼人君がこっちに来ようとした。
流石に今会うと、未来が変わってしまう(私がいる事でもう変わっているが)。
私は隼人君にちょっと待って、とジェスチャーで伝えた。
「試合開始!!」
ピッという音と共に、ボールが弾かれ…
…ツナの腹にヒット。
「ツナ!!」
「……!!!」
ドタッと倒れたツナ。
皆ツナを見て、あれ?と目を丸くしていて
ツナは顔を真っ赤にしていた。
「ツナ行ったぞ!」
…それから、ツナはミスを連発。
皆からブーイングを浴びたツナ。
たぶん、
しょーがないだろ?
ぐらいにしか考えてないんだろう。
(…皆、一生懸命練習していたの)
ツナは、知らないんだ。
でも、これで知るんだ。
きっと、ツナにとって…
良い経験になるんだろうな…
───ザァァァァ
「帰んねーのか?」
バシャバシャと顔を洗うツナに問い掛けるリボーン。
ツナの答えは、決まっている。
「ああ」
ツナは、じゃあなと言って走りだした。
「ツナ」
「!…蝶」
途中でツナを呼び止めて、言った。
(私が言えた義理じゃないけど)
(良い選択だと思うよ)
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