[前]夜空舞う、銀の蝶
3
ツナは、リボーンが知らないと言っていたので
会ったことがあるのか、と確認すればランボは、ある!と答えた。
「はじめてボスにバーにつれていってもらった時、あいつがカウンターにすわってたんだ
オレっち達は初対面なのにいろんな話をしたんだ」
…話をした。
それが事実なら
二人は会った事があるという事になる。
…が、
真実は…この先にあった。
「ランボは大好物のブドウを食べながら…
リボーンは鼻でガムをふくらませてた」
((それ寝てるよ!!!))
…リボーンがランボを知ってるわけなかった。
だって
二人が会った時、リボーンは寝ていたのだから。
オレ帰るわ、と言って帰ろうとするツナの足にしがみつくランボ。
ツナは必死にはがそうとしている。
(…そうだ)
「ランボ君」
そう呼べば、くるっと振り返るランボ君。
私はポケットの中から
ブドウ味の飴玉を取り出した。
「コレあげるから、こっちにおいで」
ね?と言えば、ぴょんっと私の膝の上にのったランボ君。
ん、と小さな手を出したので飴玉をぽん、と掌にのせた。
(ぎゅっと飴玉を)
(握り締めた)
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